「富貴も淫する能わず、貧賤も移す能わず」の意味(出典)
【ことわざ】
富貴も淫する能わず、貧賤も移す能わず
【読み方】
ふうきもいんするあたわず、ひんせんもうつすあたわず
【意味】
志操堅固の人にいう言葉。どんな富貴の快楽をもってしても心乱すことができず、どんな貧賤の苦しみでもその節操を変えることができないということ。
おお、これは深いな。つまり、どんだけ金持ちになっても、どんだけ困っても、ええ人はちゃんとした心持ちを変えへんってことやな。
心がしっかりしてる人は、外の世界がどう変わろうと、ブレることなく自分を貫くんや。それがホンマの強さってわけや。
【出典】
「孟子」
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「富貴も淫する能わず、貧賤も移す能わず」の解説
カンタン!解説
「富貴も淫する能わず、貧賤も移す能わず」という言葉はね、どんなに豊かな地位やお金があっても、本当に心が強くて立派な人は心が乱されないし、どんなに貧しくて苦しい状況でも、その人の心や志を変えることはできないという意味だよ。
たとえばね、すごくお金持ちになっても、自分の信じる正しいことをずっと続ける人がいるんだ。逆に、とても貧しくても、不正をしたり、悪いことをするのではなく、正しいことをし続ける人もいるよ。この言葉は、そういう人たちを表していて、どんな外の状況があっても、自分の内面や信念をしっかり持っている人のことを称える言葉なんだ。
つまり、このことわざは、人間の内面の強さや価値は、外からの富や貧によって変わるものではないという教えを伝えているんだね。本当に尊敬されるべきは、外の状況に流されない強い心を持っている人たちなんだよ。
「富貴も淫する能わず、貧賤も移す能わず」の使い方
ねえ、空手部のキャプテンになってから調子に乗ってない?
全然そんなことないよ。富貴も淫する能わず、貧賤も移す能わずって言葉知ってる?どんなに立場が良くなっても、僕の心は変わらないってこと。キャプテンになったからって、特別な振る舞いはしないよ。
それはすごいね。逆に怪我してうまくいかなくなったらどうするの?
それでも同じだよ。貧しい状況や困難があっても、僕の志はブレない。
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「富貴も淫する能わず、貧賤も移す能わず」の例文
- 彼は富貴も淫する能わず、貧賤も移す能わずの精神を持ち合わせているため、会社の急速な成長による富も、市場の変動による逆境も、彼の謙虚な態度には影響を与えなかった。
- あの社長は、富貴も淫する能わず、貧賤も移す能わずという理念をもって、常に公正な判断を下すことで知られている。
- 教師である彼女は、自分の経済状況が良くなっても悪くなっても、教育への献身的な姿勢を変えない。富貴も淫する能わず、貧賤も移す能わずという信念が彼女の行動を支えている。
- 地位が上がっても彼の態度に変わりはなく、まさに富貴も淫する能わず、貧賤も移す能わずの精神が彼を支えている。
- 彼は家族からの多額の遺産を受け継ぐが、それによって生活が豪華になることはなかった。彼の場合、富貴も淫する能わず、貧賤も移す能わずがまさに当てはまる。
この言葉は、内面の強さと品格の重要性を教えてくれているね。