「群犬怪しむ所に吠ゆ」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
群犬怪しむ所に吠ゆ
【読み方】
ぐんけんあやしむところにほゆ
【意味】
集まった俗人たちが、賢者の言動が自分たちと違うのを怪く思いけなすことのたとえ。
人が多くなると、ちょっと違うことをする人をすぐに疑ってしまう性があるんやな。みんなで同じ方向を向いてると、逆方向を向いてる人が変に見えるってことやね。
【語源・由来】
群がっている犬が見なれない人を怪しく思い吠える意から。
【出典】
「楚辞」
「群犬怪しむ所に吠ゆ」の解説
「群犬怪しむ所に吠ゆ」っていうことわざは、たくさんの普通の人たちが、すごく賢い人や特別な人の違う行動や考えを理解できず、それを変だとかおかしいと批判する様子を言っているんだよ。
考えてみてね、ワンちゃんたちがいっぱいいる場所に、見慣れない人や違う動物が来たら、ワンちゃんたちはその人や動物を変だと思って、吠えてしまうことがあるよね。それと同じように、たくさんの普通の人たちが、自分たちとは違う考えや行動をする賢い人のことを理解できずに、それを批判することをこのことわざで表しているんだ。
要するに、違うことをする人や新しいことを提案する人を、すぐにおかしいとか変だと思わず、ちゃんと理解しようとする心が大切ってことを教えてくれる言葉なんだね。
「群犬怪しむ所に吠ゆ」の使い方
「群犬怪しむ所に吠ゆ」の例文
- 毛色の違う意見が出ると、群犬怪しむ所に吠ゆように意味もなく寄ってたかって批判するのはどうかと思う。
- 愚かな者ほど自分たちと異なる者に、群犬怪しむ所に吠ゆごとくけなす。
- 田舎暮らしにあこがれて移住したが、群犬怪しむ所に吠ゆみたいに都会風を吹かすよそ者とけなされた。
- 群犬怪しむ所に吠ゆように、新しい意見を警戒してけなす。
- そういう見方もあったのかと柔軟に受け入れればいいものを、群犬怪しむ所に吠ゆみたいにとことん批判する。