「牛鼎の意」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
牛鼎の意
【読み方】
ぎゅうていのい
【意味】
初めは相手の意を迎え、認められてから自説を用いさせること。
「鼎」は、かなえ。三本の足と両耳が付いた大きな釜。
あのな、それはつまり、相手の意見に一旦、うんうんって頷きつつ、後でこっちの考えを通すってやつやな。
最初は相手を立てるけど、その後でしっかりと自分の考えを伝えるってことやね。上手に人と関わるためのコツやな、これは。
【出典】
「史記」
【故事】
殷の伊尹は湯王に近づくために、鼎を背負って料理人になり、春秋時代には秦の百里奚が牛に餌をやる仕事をしていて繆公に才知を認められ、ともに名相となったという故事による。
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「牛鼎の意」の解説
カンタン!解説
この説明はちょっと難しいけど、わかりやすく言うとね、「牛鼎の意」は、自分の考えや能力をしっかりと持ちながらも、最初は相手の考えや意向を尊重して、一旦従うことで、その後に相手に自分の価値や考えを受け入れてもらうための行動のことを指すんだ。
例えば、昔の話でね、伊尹という人が、大きな鼎(鍋みたいなもの)を背負って、湯王という王の元へ行き、彼のために働いたんだ。最初はただの料理人みたいな存在だったけど、その後、彼の才能や考えが湯王に認められて、とても大切な役職に就くことができたよ。また、百里奚という人も、最初は秦の繆公という王のためにただの車を引く役目をしていたけど、後に彼の才能が認められて、大切な立場になったんだ。
このような話をもとに、「牛鼎の意」は、最初は相手の考えや要求を尊重して従うけど、その後、自分の真の価値や考えをしっかりと相手に伝えて、認めてもらうための行動を示しているんだよ。
「牛鼎の意」の使い方
なかなか僕の意見が通らないな。
牛鼎の意のように、まずは自分を認めてもらったらどうかしら。
僕はまだ認めてもらえていないんだね。
そういうことね。こいつは使えるって思わせないと意見は聞いてもらえないわ。
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「牛鼎の意」の例文
- 入社してしばらくは自分の思いを殺し、牛鼎の意の作戦で意見を通す。
- 最初から逆らったり、自分の意志を貫こうとしては敵を作るだけだ。牛鼎の意のように、まずはその組織の色に染まる。
- 出世するために、牛鼎の意みたいに社長の意に添うことをする。
- 信頼を得るには、牛鼎の意のごとくステップを踏まないといけない。
- 豊臣秀吉は、牛鼎の意のように信長に気に入られるよう努力し出世した。
つまり、最初は相手に合わせてから、自分の立場や考えを示す戦略を教えてくれるんだ。