「下手の道具調べ」の意味(類義語・対義語・英語)
【ことわざ】
下手の道具調べ
【読み方】
へたのどうぐしらべ
【意味】
下手な者ほど、道具にこだわり注文をつけるということ。腕の悪いものは、準備を大げさにすることのたとえ。
ちゃんと自分の腕を磨くことに注力せんと、いくら道具を変えても上手くなれんわな。それやったら、まずは自分のスキルアップを目指さなアカンってことやね。
【類義語】
・下手の伊達道具
・藪医者の薬味箪笥
【対義語】
・弘法筆を択ばず
【英語】
A bad workman always blames his tools.(下手な職人ほど道具に難癖をつけるものである)
「下手の道具調べ」の解説
「下手の道具調べ」ということわざは、技術が未熟な人ほど、自分の道具に対して過剰にこだわったり、細かい注文をつけたりするという状況を揶揄(やゆ)している言葉だよ。この表現は、本来は自分のスキルを向上させるべきなのに、道具のせいにして責任を転嫁する人の姿勢を批判的に表しているんだ。
例えば、スポーツや音楽、料理などの分野で見られることが多いね。技術がそこまで高くない人が、もっと良い結果を出すためには高価な道具や特別な装備が必要だと主張する場合がある。しかし、実際にはその人の技術や努力が足りないことが多いんだ。
このことわざは、どんな分野でも道具に頼ることなく、まずは自分の能力をしっかりと磨くことの重要性を教えてくれるよ。道具が良ければそれで全てが解決するわけではなく、自分自身の成長が最も大切だというメッセージを込めているんだね。
「下手の道具調べ」の使い方
「下手の道具調べ」の例文
- 彼は写真の腕は初心者レベルなのに、プロ仕様の高価なカメラを何台も持っている。まさに下手の道具調べだ。
- 下手の道具調べと揶揄されても、この高級なフライパンがあれば料理の腕も上がる気がする。
- 彼女は絵を描き始めたばかりで、技術はまだまだだが、最高級の画材ばかり集めている。典型的な下手の道具調べの例だ。
- 新しいゴルフクラブを買い換えるたびにスコアが改善すると信じているが、それは下手の道具調べと言わざるを得ない。
- 彼のギター演奏はまだ初心者レベルなのに、すでに数十万するギターを数本持っている。下手の道具調べという言葉がぴったりだ。
下手な人ほど、自分の技術の問題を認めずに、道具に過剰なこだわりを見せたり、道具を責めたりすることが多いんだよ。