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【疲馬は鞭箠を畏れず】の意味と使い方や例文(出典・語源由来・類義語)

「疲馬は鞭箠を畏れず」の意味(出典・語源由来・類義語)

意味

【ことわざ】
疲馬は鞭箠を畏れず

【読み方】
ひばはべんすいをおそれず

【意味】
疲れが極限に達すると、刑罰の効果がないということ。

「鞭箠」は、皮のむちと竹のむち。
ことわざ博士
「疲馬は鞭箠を畏れず」ということわざは、極度に疲れたり困窮したりしている状態になると、これ以上の苦痛や罰に対してもう恐れを感じなくなる、という意味があるんだ。

つまり、人や動物が限界状態に達すると、追加の刺激や罰が効果を失うということを表しているよ。

助手ねこ
あ~、そういうことかいな。つまり、「もう限界やから何されても平気」って状態のことやな。疲れた馬は、鞭で叩かれても、もうそれ以上走れんっていうぐらい疲れてるから、鞭を恐れへんってわけや。人間も同じで、もうぎりぎりのところまで追い込まれたら、さらなる罰なんて気にならんようになるんやな。

これは、「限界を迎えたら、何をされても変わらへん」ってことを教えてくれてるんやろな。

【出典】
塩鉄論えんてつろん

【語源由来】
疲れた馬は鞭にうたれることを恐れず、命令に従わないことから。

【類義語】
・痩せ馬鞭を恐れず
・飢えたる犬は棒を怖れず

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「疲馬は鞭箠を畏れず」の解説

カンタン!解説
解説

「疲馬は鞭箠を畏れず」っていうことわざは、もうすごく疲れてしまった馬は、鞭で叩かれてもそれを恐れない、っていう意味なんだよ。これは、人間にも当てはまる話で、誰かがもう限界まで疲れ切ってしまったり、困難に直面している時には、追加の罰や厳しい言葉がもう効果がないって教えているんだね。

例えばね、一日中ずっと走り回って、もうへとへとになっている友達に、「もっと頑張れ!」って言っても、その友達はもう疲れ果てていて、それ以上何もできないよね。その状態でさらに厳しく言われても、もう力を出すことができないってわけだ。

このことわざは、人や動物が限界に達した時には、追い打ちをかけるようなことをするのではなく、優しくサポートしたり、休ませたりすることが大切だって教えてくれているんだよ。人も馬も、限界を超えたら、もう何をされても変わらないってことを覚えておこうね。

「疲馬は鞭箠を畏れず」の使い方

健太
また宿題たくさん出たね。この前のテストの結果も良くなかったし、もう勉強する気力がわかないよ。
ともこ
先生がまた追加の課題を出して、テストの点数を上げるチャンスをくれたんだって考えようよ。
健太
それって良いことかもしれないけど、もう疲れちゃって。疲馬は鞭箠を畏れずって言うじゃない? この状態で更に勉強しても頭に入らない気がするんだ。
ともこ
なるほどね。確かに、もう限界まで疲れてるとどんなに追い込まれても、それ以上は無理だよね。でも、ちょっと休憩して気分転換するのはどうかな?少し休んで、リフレッシュしたら、また違った気持ちで頑張れるかもしれないし。疲馬は鞭箠を畏れずって言葉も、無理をせず、適切に休息を取ることの大切さを教えてくれているのかもね。
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「疲馬は鞭箠を畏れず」の例文

例文
  1. 新入社員は過酷な残業が続き、上司がさらに仕事を押し付けようとしても、疲馬は鞭箠を畏れず、もはや何の反応も見せなかった。
  2. 無理なダイエットを続けた彼女に、さらに厳しい食事制限を勧めても、疲馬は鞭箠を畏れず、彼女はただ無表情でそれを受け入れた。
  3. 長時間労働により精神的にも肉体的にも疲弊していたチームに対し、マネージャーがプロジェクトの締め切りを早めると通告したが、疲馬は鞭箠を畏れず、彼らの働きぶりは変わらなかった。
  4. 練習で体力の限界まで追い込まれた選手たちに、コーチがさらなるトレーニングを要求しても、疲馬は鞭箠を畏れず、彼らの動きは鈍くなる一方だった。
  5. 試験勉強で夜を徹していた学生に、更なる復習を促す親の言葉も、疲馬は鞭箠を畏れず、もはや彼にとっては何の意味も持たなかった。

 





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