【ことわざ】
窮鼠猫を噛む
【読み方】
きゅうそねこをかむ
【意味】
どんなに弱い者でも、絶体絶命の窮地に追い詰められれば、強い者に逆襲することがあるという事。弱い物を侮ってはいけないと言う事。
また、逃げ場のないところに人を追いつめてはいけないと言う事。
【語源・由来】
中国前漢時代の討論会(塩鉄会議)の記録を、政治家・学者の桓寛が60篇にまとめた書物『塩鉄論・詔聖』より。
「死して再びは生きずとなれば、窮鼠も狸(野猫)を噛む(死に物狂いになった鼠は猫を噛むこともある)」という記述から。
【類義語】
・窮寇は追うことなかれ
・獣窮まれば即ち噛む
・窮冠は迫ること勿れ
【英語訳】
・A baited cat may grow as fierce as a lion.
・Despair makes cowards courageous.
・Despair gives courage to a coward.
・a cornered rat will bite a cat
・Even a worm will turn.
・A stag at bay is a dangerous foe
「窮鼠反って猫を噛む」と表すこともあります。
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「窮鼠猫を噛む」の使い方

また、先生に怒られていたね。どうしたの?

今回は、僕は悪くないんだ。先生の勘違いで怒られてるんだ。

あら、そうなの?あの先生は、あまり君の事が好きじゃないみたいだしね。

全く皆の前で理不尽に怒ってくるなんて卑怯だよ。いつか窮鼠猫を噛むって事、を思い知らせてやるんだ。
「窮鼠猫を噛む」の例文
- 彼が何も言い返してこないからって、あまり彼の事を追いつめすぎるなよ。いつか窮鼠猫を噛むぞ。
- 窮鼠猫を噛むというが、いざという時は将軍よりも歩兵の方が何をするのか分からないな。
- これだけコケにされても、窮鼠猫を噛むような勇気は彼女にはないだろうね。
- 僕は窮鼠猫を噛むといったタイプだから、逆境の時の試合の方が、いい結果が出るんだ。