「一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ」の意味(語源由来・類義語・英語)
【ことわざ】
一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ
いっけんかげにほゆればひゃっけんこえにほゆ
【意味】
一人がいい加減なことをいうと世の中の人がそれを真実だと思い拡散されることのたとえ。
それは大事なことを教えてくれるな、なんでも人の話をすぐに信じるんじゃなくて、自分で考えることが大事ってことやな。
【語源・由来】
「潜夫論」から。一頭の犬が物影にむかって吠えると、それにつられて百頭の犬が吠え始める意から。
【類義語】
・一犬虚を吠ゆれば万犬実を伝う
・一匹の馬が狂えば千匹の馬が狂う
・一人虚を伝うれば万人実を伝う
・一鶏鳴けば万鶏歌う
【英語】
Like dogs, when one barks all bark.(一人が騒げば犬が吠えるように皆騒ぎ出す)
「一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ」の解説
「一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ」っていうことわざは、一匹の犬が何かの影に吠え始めると、それを聞いた他の犬たちも一緒に吠え始めるという意味だよ。
このことわざの中で言いたいことは、一人が何か間違った情報や嘘を言い始めると、それを聞いた他の人たちもそれを本当のこととして広めてしまうという現象を表しているんだ。
例えば、学校で一人の子が嘘のうわさを言い始めたとしよう。それを聞いた他の子たちが、そのうわさを本当のことだと思い込んで、さらに他の人たちにも広めてしまうようなことさ。
このことわざは、情報を広める前に、それが本当に正しい情報なのかを自分で考え、確認することの大切さを教えてくれているんだよ。だから、何かを聞いた時や何かを言う前には、自分でしっかりと考えて、確認することが大切だよ、という教訓がここには込められているんだよ。
「一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ」の使い方
「一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ」の例文
- 週刊誌のデマ記事のせいで一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆとなり、僕の名誉は棄損された。
- 一人の政治家の声明によって一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆとなり、隣国での反日感情が高まった。
- トイレットペーパーが品薄というtweetが一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆのように拡散され、それを信じた人たちが買い占めに走りパニックになった。
- 正義感に燃えるのは結構だが、真偽を確かめず一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆというのはいかがなものか。おかげで無実の人間が犯人に違いないと言われ職を失うケースが少なくない。
- 情報操作がしやすい世の中なので、一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆという状況になりやすく危険である。