「色男金と力はなかりけり」の意味(語源由来)
【ことわざ】
色男金と力はなかりけり
【読み方】
いろおとこかねとちからはなかりけり
【意味】
女に好かれるような美男子には、とかく金と腕力がない意。
見た目だけで人を判断するんじゃなくて、その人がどんな能力を持っているのか、または持ってないのかも考えるべきやな。これは、人を見るときに内面も大事やと教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
美男子をからかった川柳が由来。
「色男金と力はなかりけり」の解説
「色男金と力はなかりけり」という言葉は、かっこいい男の子、つまり、イケメンって、お金持ちでもなく、体力もないよ、っていう意味で使われる言葉なんだ。実は、これは昔の人たちが楽しんで言った川柳(ちょっとしたおもしろ詩のようなもの)から来ているんだよ。
例えば、イケメンの男の子がいて、その見た目に皆が「わぁ、かっこいい!」って思うけど、お金もなく、ちょっと弱々しいところがあったりする。そんな様子をちょっとからかって言うときに使われるんだ。
でも、本当は全てのイケメンがそうだってわけじゃないから、この言葉を使うときは、ちょっと冗談っぽく、笑いながら使うことが多いよ。
「色男金と力はなかりけり」の使い方
「色男金と力はなかりけり」の例文
- 色男金と力はなかりけりというように、彼はお金に縁がないようでいつも困っている。
- 姉は結婚するなら美男子がいいと話しているが、恋人はいつも色男金と力はなかりけりという具合でみんなに心配されている。
- 彼は女性にとても人気がある。しかしなかなか結婚しないのは、色男金と力はなかりけりりということらしい。
- 色男金と力はなかりけりというけれど、それでも父と結婚したかったのよと母は話している。
- 彼は、色男金と力はなかりけりという言葉がふさわしく、稼ぎも少なく腕っぷしも弱いが、街を歩くだけで女性が集まってくる。
「色男金と力はなかりけり」の文学作品などの用例
「色男、金と力はなかりけりと、昔から相場は決まっているが、岡っ引きの色男なんぞはどうもいけねえ。おれ達の商売はやっぱりかたき役に限るな」と、半七は笑った。(岡本綺堂の半七捕物帳より)
まとめ
色男というと、どのような男性を思い浮かべるでしょうか。
目鼻立ちのはっきりした人や、たくましい体の人でしょうか。
人の好みによりさまざまではないでしょうか。また、時代によっても色男の定義は変わりますね。
しかし、いつの時代でも女性に好かれる男性は、羨ましく思われてからかわれるものかもしれませんね。