「石が浮かんで木の葉が沈む」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
石が浮かんで木の葉が沈む
【読み方】
いしがうかんでこのはがしずむ
【意味】
重い石が水に浮かんで、軽い木の葉が水に沈むように、物事のありさまが逆になること。
ああ、なるほどな。つまり、「目的を達成するためにはまず周りの問題から解決していかないといけない」ってことやな。
敵の城を攻めるときも、まず外側の堀を埋める必要があるんやで。それと同じで、大きな目標を達成するためには、まず周りの小さな問題から片付けていくことが大切ってことやねん。
陸賈新語より。
沈むべきはずの石が浮かび、浮いて流れるはずの木の葉が沈んでしまう意から、物事のありようが道理とは逆になっていることをいうたとえ。
【類義語】
・朝日が西から出る
・石に花咲く
・悪人栄えて善人滅びる
・牛は嘶き馬は吼え
・西から日が出る
・無理が通れば道理引っ込む
・無理も通れば道理になる
「石が浮かんで木の葉が沈む」の解説
「石が浮かんで木の葉が沈む」っていうことわざはね、本当はそうじゃないのに、物事が全く逆になってしまっている、あるいは世の中が理不尽で正しくないと感じる状況を表すんだよ。
考えてみて、普通は石は重くて水に沈むけど、葉っぱは軽くて水面に浮くよね。でもこのことわざでは、それが逆になっていて、石が浮いていて、葉っぱが沈んでいるんだよ。
だから、このことわざは、「本当はそうじゃないのに、何かがおかしい」、「世の中が理不尽で正しくない」っていう状況を表現するのに使われるんだよ。たとえば、「試験で一生懸命勉強したのに落ちて、全然勉強してない人が合格した」っていうような、本当はそうなるはずじゃないのに逆になってしまった状況を表すのに使うことができるんだね。
「石が浮かんで木の葉が沈む」の使い方
「石が浮かんで木の葉が沈む」の例文
- あの人がこの高校に合格して、彼女が落ちるなんて石が浮かんで木の葉が沈むような結果だ。
- こんなまずいお菓子がヒットしてこっちが売れないなんて、石が浮かんで木の葉が沈むようなものだ。
- あの論文がノーベル賞を取って、君の論文が賞を取れないなんて石が浮かんで木の葉が沈むようなものじゃないか。
- 恥ずかしがり屋の君が大勢の前で歌うアイドルになるなんて、石が浮かんで木の葉が沈むようなものだよ。
- 不器用で、料理が下手な君が料理研究家になるなんて石が浮かんで木の葉が沈むような話だなあ。
「石が浮かんで木の葉が沈む」ということわざは、世の中が逆さま、つまり通常の理屈とは全く逆に事が進んでいることを表しているんだよ。本来なら重い石は沈み、軽い木の葉は浮くはずなのに、その逆になっているという、世の中の理不尽さを表現しているんだ。