「海棠眠り未だ足らず」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
海棠眠り未だ足らず
【読み方】
かいどうねむりいまだたらず
【意味】
美人が酔って眠った後、まだ眠り足らなそうななまめかしい姿のこと。
「海棠」は、春に薄紅色の花をつけるバラ科の花木。ここでは美人のこと。
「海棠眠り未だ足らず」という表現は、美人が眠り足りない様子、特に酒に酔って目もとが微かに赤くなるさまを描いているんだよ。
おお、それはちょっと風情がある言葉やな。美人さんが酒に酔って、ちょっと眠そうに目を紅くしてる様子やもんな。
でもその中にも、なんか上品で素敵な雰囲気が漂ってる感じがするわ。酒飲みながらのちょっとした魅力をうまく言葉にしてるんやね、これは。
【出典】
「冷斎夜話」から。
【故事】
唐の玄宗皇帝が楊貴妃の美しさを評した言葉。酒に酔い、うたた寝をしていた楊貴妃が、まだ眠そうな顔をしてあらわれたのを見て「豈に是妃子の酔えるならんや、真に海棠眠り未だ足らざるのみ」と言ったという。
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「海棠眠り未だ足らず」の解説
カンタン!解説
「海棠眠り未だ足らず」っていう言葉は、昔の中国の有名な皇帝さんが、楊貴妃っていう美しいお姫様のことを言いたくて使った言葉なんだよ。楊貴妃がお酒を飲んで、目の周りがほんのり赤くなったときの顔が、寝足りないときのように見えたんだって。
例えばね、お姉ちゃんが友達と楽しいパーティーで遊んで、少し疲れて帰ってきたときの顔を想像してみて。目の周りが少し赤くて、ほんのりと疲れている感じだけど、それが何だかとてもかわいらしいって思うことがあるかもしれないよね。
このことわざは、そんな美しい人がお酒を飲んで少し酔って、ふわっとした表情をしているさまを表しているんだよ。だから、ちょっと大人っぽい言葉だけど、美しい人が楽しそうにお酒を飲んでいるときの表情をとても上手に言い表しているんだね。
「海棠眠り未だ足らず」の使い方
美人って眠そうな顔もきれいだね。
海棠眠り未だ足らずね。同性の私から見てもきれいだわ。
美人って得だな。
しかめっ面ですら美しいもんね。きっと口を開けていびきをかきながら眠っていてもきれいよ。
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「海棠眠り未だ足らず」の例文
- 海棠眠り未だ足らずで魅力が増すから、誘惑したくないなら人前での飲酒はほどほどに。
- 酒に酔って眠そうな姿もまた、海棠眠り未だ足らずで美しい。
- お酒を飲み過ぎたのか、海棠眠り未だ足らずでいつもよりきれいに見える。
- 酒が入り頬が紅潮し、海棠眠り未だ足らずだ。
- 海棠眠り未だ足らずの姿はたまらなく美しく、ずっと見ていたいと思う。