「管中に豹を見る」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
管中に豹を見る
「管中窺豹」「管中に豹を窺う」ともいう。
【読み方】
かんちゅうにひょうをみる
【意味】
見識がとても狭いこと。
ああ、それはつまり、大きな絵の一部分だけを見て「これが全部や!」って言っちゃうようなもんやな。
もっと広い視野を持って、全体をしっかりと見ることが大切やね。小さなストローの中から大きな動物を見るって、それだけでわかるわ、どんだけ狭いかって。
【語源・由来】
管の小さな穴を通して豹を見る意から。
【出典】
「世説新語」
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「管中に豹を見る」の解説
カンタン!解説
「管中に豹を見る」という言葉、これは「ちょっとしたことしか見えてないよ」と指摘するときに使われる表現だよ。
イメージとしてはね、考えてみて。豹って大きな動物で、体にはたくさんの模様があるよね。でも、もし細長い管の中から豹を見たら、豹の一部分の模様しか見えないよね。その大きな豹の全体像は分からない。
このことわざは、そんな状況を使って、人が物事の一部しか見てない、全体的な視野が狭い、という状態を表しているんだ。つまり、大事なことや全体のことを見落として、一部分だけに目を向けているという意味だね。
例えば、一つの小さな失敗にばかり目を向けて、全体的な成功を見落とすような時に、「管中に豹を見る」って言われたりするんだよ。
「管中に豹を見る」の使い方
ともこちゃんはよく相談を受けるね。
そうね。なぜか相談されることが多いわね。
僕は相談されないなあ。
健太くんは管中に豹を見るからよ。相談しても意味が無さそう。
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「管中に豹を見る」の例文
- 経営者は管中に豹を見るではだめだ。経営を悪化させる。
- 管中に豹を見る彼は裁判官失格だ。正しい判決を下すことはできない。
- 君は管中に豹を見るような人間だから、世界に出て見識を広めるといい。
- ともこちゃんは箱入り娘のお嬢さん育ちなので管中に豹を見る。
- 管中に豹を見るようではだめだ。いろんな人と交わり見識を広くする。
つまり、小さな範囲だけで物事を判断してしまうという意味だね。