「函谷関の鶏鳴」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
函谷関の鶏鳴
【読み方】
かんこくかんのけいめい
【意味】
咄嗟の機転で難を逃れ問題を解決すること。
そういう時のアイディアや工夫って大事やね。
【出典】
「史記」
【故事】
斉の孟嘗君が秦の昭王に招かれた際、事実無根の悪口によって捕らえられた。ようやく許された彼は秦から脱出しようとして夜半に函谷関まで来たが、関所は鶏鳴まで開かない規則だったため、鶏の鳴きまねがうまい家臣に鳴きまねをさせ門を開けさせて無事通過することができたという故事から。
「函谷関の鶏鳴」の解説
「函谷関の鶏鳴」っていう話は、「史記」という本にある「孟嘗君伝」という話から来ているんだよ。
こういうことがあったんだよ。昔、斉という国の孟嘗君っていう人が、敵の国である秦から逃げて、函谷関というところに来たんだ。でも、この函谷関ってところ、朝の鶏が鳴くまで門は絶対に開けないっていう決まりがあったんだ。
でも、孟嘗君はどうしてもその門を早く開けてもらいたくて、困っていたんだ。そこで、彼の仲間の中に、鶏の鳴き声の真似がすごく上手な人がいて、その人が鶏の鳴き声を真似したんだよ。それで、門の守りの人たちが、本物の鶏が鳴いたと思って、門を開けてしまったの。だから、孟嘗君はそのおかげで無事に門を通り抜けることができたんだ。
この話は、頭を使って困難な状況を乗り越えることの大切さを教えてくれるものなんだよ。ちなみに、この「函谷関の鶏鳴」という言葉は、頭を使って工夫することで、難しい問題を解決するときに使われることもあるんだよ。
「函谷関の鶏鳴」の使い方
「函谷関の鶏鳴」の例文
- 頭が切れるともこちゃんの作戦のおかげで函谷関の鶏鳴となった。
- ピンチをチャンスに変え、函谷関の鶏鳴とした。
- もうだめかと思ったが、函谷関の鶏鳴で問題を解決することができた。
- あきらめないことが大事だ。函谷関の鶏鳴で咄嗟の思い付きで救われることもある。
- 函谷関の鶏鳴で過去最大の危機を回避できた。