著書『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を講談社より出版

【韓盧を馳せて蹇兎を逐う】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

韓盧を馳せて蹇兎を逐う

「韓盧を馳せて蹇兎を逐う」の意味(語源由来・出典)

意味
【ことわざ】
韓盧を馳せて蹇兎を逐う

「韓盧を馳せて蹇兎を討つ」ともいう。

【読み方】
かんろをはせてけんとをおう

【意味】
強者が弱者を討つこと。

「韓盧」は、中国、古代にいたという一日に五百里を走る犬。「蹇兎」は、足の悪い兎。
ことわざ博士
「韓盧を馳せて蹇兎を逐う」という言葉は、非常に強力なものが、実際にはそれほどの力を必要としない弱いものを追い求める様子を指すんだよ。

これは、力の差が非常に大きい状況での戦いや対立を表している。

助手ねこ
ええっと、つまり、強すぎる者が弱い者と戦ってるってことやね。そんなん、ちょっとフェアじゃないやろ?

プロの野球選手が小学生と勝負するみたいなもんやな。力の差があるから、ちゃんと相手を選ばなあかんねんてことやね。

【語源・由来】
名犬を使い足の悪い兎を追わせる意から。

【出典】
戦国策せんごくさく

【スポンサーリンク】

「韓盧を馳せて蹇兎を逐う」の解説

カンタン!解説
解説

「韓盧を馳せて蹇兎を逐う」っていう言葉は、本当に速くて強い馬を使って、足の遅いウサギを追いかけるっていうことを想像してみて。ちょっと不公平じゃない?そのくらいの違いがあるんだよ。

この言葉は、昔の中国の話「戦国策‐秦策下」から来ていて、超強い者がとっても弱い者に勝負を挑むことを表しているんだ。

つまり、この言葉は、「強すぎる者が弱すぎる者に戦いを挑むのは不公平だよ」と言っているんだね。大きな力を持つ者が、小さな力しか持っていない者との勝負をするのは、ちょっと考えものだよ、ってことだね。

「韓盧を馳せて蹇兎を逐う」の使い方

健太
次は格下の相手と闘うんだよね。
ともこ
そうなの。でも一軍選手をスタメンにするわよ。
健太
二軍や三軍でいいんじゃないの?
ともこ
韓盧を馳せて蹇兎を逐うことで、王者の貫禄を見せるのよ。
【スポンサーリンク】

「韓盧を馳せて蹇兎を逐う」の例文

例文
  1. 韓盧を馳せて蹇兎を逐うように、大国が小国に侵攻した。
  2. まるで弱い者いじめのようで、韓盧を馳せて蹇兎を逐うことに気が引ける。
  3. 韓盧を馳せて蹇兎を逐うのはどうかと思ったが、勝負の世界に情けは無用らしい。
  4. 弱小チーム相手だと韓盧を馳せて蹇兎を逐うみたいなもので、あっという間に勝負がつく。
  5. 相手がけが人であろうが傷心であろうが手は抜かない、韓盧を馳せて蹇兎を逐う




ことわざ・慣用句のLINEスタンプ発売中♪

「ことわざ・慣用句の百科事典」で使用している、当サイトのオリジナルイラスト素材が、LINEスタンプとしてついに発売開始されました。

意味を考えながらLINEスタンプを繰り返し使うことで、楽しくことわざや慣用句を覚えることができますよ♪


error: 右クリックはできません。