「甘井先に竭く」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
甘井先に竭く
【読み方】
かんせいさきにつく
【意味】
才能がある人ほど才能が枯渇するのが早いということ。
「甘井」は、良い水の出る井戸。「竭く」は、水がなくなること。
ああ、それってつまり、すごい才能や能力がある人は、みんなから頼られるから、すぐ疲れちゃうんやな。
ええところがあると、それだけ大変なことも多いってことか。特別な力や能力を持ってるって、大変な面もあるんやな。
【語源・由来】
水質の良い井戸は他の人も使うので最初に涸れる意から。
【出典】
「荘子」
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「甘井先に竭く」の解説
カンタン!解説
「甘井先に竭く」っていう言葉は、水のおいしい井戸(甘井)は、たくさんの人が利用するから水がすぐになくなってしまう、っていうことを元にしているんだよ。
この言葉の意味は、とっても才能のある人は、その才能をたくさんの人に求められて、たくさん使うから、力を使い果たしてしまうのが早いことを表しているんだ。
例えば、すごく歌が上手な人がいて、毎日コンサートやテレビ番組に出て、歌を歌っていたら、その人の声が傷んでしまったり、体調を崩すこともあるかもしれないよね。それと同じで、すごい才能があると、その才能を沢山使うことになるけど、その分、早く疲れてしまうこともあるっていうことを教えてくれる言葉なんだよ。
「甘井先に竭く」の使い方
アーティストって甘井先に竭くんだって。
確かに若いころはヒットを出すのに、年をとるにつれて出さなくなるわね。
天才であればあるほど才能の枯渇を感じるとつらいだろうね。
つらいから違法ドラッグに手を出すのね。それでも薬はダメ、絶対よね。
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「甘井先に竭く」の例文
- 甘井先に竭くというが、彼の演技力は年々円熟味を増す。
- 細く長くがいい。甘井先に竭くのは恐ろしい。
- 天才は甘井先に竭く。だから天才に生まれず、努力を重ねて得た才能で勝負できることをありがたく思う。
- 生まれつきの才能に頼ると後々大変なことになる。甘井先に竭くという。
- 十で神童十五で才子二十過ぎればただの人とか、甘井先に竭くという。才能はいつかなくなる、永遠のものではないと思っていた方が良い。
これは、特別な才能や能力を持った人は、その才能を多くの場面で使われるため、疲れたり衰えるのも早くなるという意味だ。