「嵩に懸かる」の意味(語源由来・英語訳)
【ことわざ】
嵩に懸かる
【読み方】
かさにかかる
【意味】
己よりも地位や力が劣る者に威圧的な態度をとる。また、有利な立場に乗じて相手を攻めることを意味している。
優位に立ったときも、相手の気持ちを考えて、あまり強く出ないように心掛けるべきやな。そうせないと、後でトラブルになることもあるかもしれへんからな。
【語源・由来】
嵩に懸かるの“嵩”は、物の大きさや分量または体積や容積を指し、“懸かる”は何かを支えたり、何かによりかかったりする意味から、すがる・頼るという意味合いが含まれている。そのため、鎌倉時代では物の大きさに頼る=勢力の大きさに頼り、相手を攻める意味で使用されていたといわれている。
【英語訳】
・to be highhanded
・to be arrogant
・to be overbearing
●to be highhanded
highhanded ➡ 高圧的な・横暴な・高飛車な
直訳すると、「高圧的になる」になる。
●to be arrogant
arrogant ➡ 横柄な・傲慢な
直訳すると、「傲慢になる」になる。
●to be overbearing
overbearing ➡ 威圧的な・いばる・横柄な
直訳すると、「威圧的になる」になる。
「嵩に懸かる」の解説
「嵩に懸かる」っていうことわざは、自分が強い立場にいるときに、それを利用して相手をおどして攻める、という意味なんだよ。
例えばね、学校の中で一番背が高くて強い子が、それを利用して小さい子たちに対して強がって威圧するようなことを指すんだ。自分が強いからといって、それをいいことに相手を怖がらせるようなことをしてはいけないんだよね。
このことわざは、自分が強い立場にあるからといって、それを悪い方向に使わないように、という教えを含んでいるんだ。だから、自分が何かで優れていると感じたときにも、それを人に対して悪い方向に使わないように心がけるんだよ。
「嵩に懸かる」の使い方
「嵩に懸かる」の例文
- 先制点を入れ相手が怯んだすきに嵩に懸かって一気に攻め入る。
- 部長はいつも部下に対して嵩に懸かったような態度をとる。
- 時には嵩に懸かった態度をとり、相手を怯ませるのもビジネスの一つである。
- 能力もないのに年功序列で役職を手に入れた上司の嵩に懸かった態度が一番腹に立つ。