【ことわざ】
壁に耳あり障子に目あり
【読み方】
かべにみみありしょうじにめあり
【意味】
どこで誰が聞き耳を立てたり、陰から覗いたりしているか分からないため、話す内容は十分に注意しないといけないということ。
【語源・由来】
昔の家の造りとして、砂壁に障子が一般的だった。そのため耳をあてれば聞こえる砂壁や、指で穴を開け覗くことのできる障子の部屋での会話は周りに筒抜けなので、悪口や隠し事といった内容は十分注意しないとどこで誰が聞いているか分からないという戒めからきている。
【類義語】
・石に耳あり
・垣に耳あり
・壁に耳あり徳利に口あり
・壁に耳石に口
・壁に耳垣に目口
・壁に耳天に口
・こそこそ三里
・天に口あり地に耳あり
・昼には目あり夜には耳あり
・耳は壁をつたう
・藪に耳
・闇夜に目あり
【英語訳】
・Walls have ears. Doors have eyes.
・You never know who is watching or listening.
・Fields have eyes and Woods have ears.
●Walls have ears. Doors have eyes.
直訳すると、「壁に耳がある。ドアに目がある。」になる。
※Walls have ears.だけで使用することも多い。
●You never know who is watching or listening.
直訳すると、「誰が見てるか聞いてるか、決してわからない。」となる。
●Fields have eyes and Woods have ears.
fields ➡ (fieldの複数形)草原・野原
woods ➡ (woodの複数形)森
直訳すると、「草原に目あり、森に耳あり」になる。
「壁に耳あり障子に目あり」の使い方
「壁に耳あり障子に目あり」の例文
- 壁に耳あり障子に目ありというのだから、大切な話は別の場所でしましょう。
- 宝くじが当たったから今すぐ家族に電話したいが、壁に耳あり障子に目ありというしここではやめとこう。
- うわさ話や悪口は言わない方がいいよ。なんてったって壁に耳あり障子に目ありだからね。