「糧を捨てて船を沈む」の意味（出典・故事・類義語）
【ことわざ】
糧を捨てて船を沈む
【読み方】
かてをすててふねをしずむ
【意味】
死を覚悟して戦いに挑むこと。
「糧を捨てて船を沈む」という言葉は、本当に大切な戦いに挑むときに、後ろに引き返す道を完全に断つ覚悟のことを表しているんだよ。
ええ、ちょうど船で海を進むときに、食べ物を捨てて船を沈めるくらいの覚悟で進むってことや。
もう後ろに戻ることはできないんやから、前だけを見て、一生懸命戦わないといけないんやね。この言葉は、何事も全力で取り組む大切さを教えてくれるんや。
【出典】
「史記」
【故事】
楚の項羽が鉅鹿の戦いで連敗した部下を救援するために、黄河を渡るのに使った船を沈め、釜を壊し、宿舎を焼いてから最後の兵を率いて参戦し、秦の軍に大勝したという故事から。
【類義語】
・川を渡り船を焼く
・釜を破り船を沈む
・背水の陣
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「糧を捨てて船を沈む」の解説
カンタン！解説
「糧を捨てて船を沈む」っていう言葉は、昔の中国の有名な戦いから来ているんだよ。ある将軍さんが、戦う前にわざと自分たちの食べ物を捨てたり、帰るための船を沈めたりしたことから来ているんだ。
なぜそんなことをしたのかっていうとね、それは自分たちに「後戻りできない」っていう強い決意を持たせるためだったんだよ。もう後ろには戻れないから、前に進んで戦うしかない、という気持ちにさせるために、わざと自分たちの道を断ったんだ。
この言葉は、何かをするときに、後戻りせずに、全力でやるっていう意味があるよ。後ろに逃げ道を作らないで、一生懸命に何かに取り組む姿勢を表しているんだ。
例えば、大切なテストがあるときに、ゲームやテレビを見ないようにして、一生懸命勉強するような気持ちも、この「糧を捨てて船を沈む」に似ているかもしれないね。全力で頑張るために、気を散らすものを捨てるっていう意味だよ。
「糧を捨てて船を沈む」の使い方
かつての日本兵は糧を捨てて船を沈むの精神で戦ったんだね。
お国のためって戦ったのよ。戦わないと非国民と非難されるし戦わざるを得なかったのもあるわね。
人権のない時代だね。みんなが同じ方向を見ていないと叩かれるのは自粛警察に似ているね。
いつの時代も自分は正義と考える人がいるのよ。
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「糧を捨てて船を沈む」の例文
- 糧を捨てて船を沈むれば勝てることが多い。
- 「心臓をささげよ」の号令とともに、糧を捨てて船を沈む覚悟で最強の敵に挑んだ。
- 糧を捨てて船を沈むつもりで臨めば、生にしがみつくことなく迷いを吹っ切り全力で戦うことができる。
- 後がないことを覚悟し、糧を捨てて船を沈む思いで戦う。
- 糧を捨てて船を沈むように、決死の覚悟で臨む。
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