「犬馬の心」の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【ことわざ】
犬馬の心
【読み方】
けんばのこころ
【意味】
主君に対して、命じられるままに惜しみなく忠節を尽くすことのたとえ。
臣下が忠義心をへりくだる。
大切な人や上司に対して、その気持ちを忘れずに、しっかりと感謝の気持ちを持って接することが大切やね。
【語源・由来】
「犬馬(けんば)」とは、犬や馬のこと。
犬や馬のように、主君に命じられるままに動くということ。
【出典】
「史記」三王世家。臣(しん)窃(ひそ)かに犬馬(けんば)の心に勝(た)えず、昧死(まいし)して願ねがう、陛下(へいか)有司(ゆうし)に詔(みことのり)し、盛夏(せいか)の吉時(きちじ)に因(より)、皇子(こうし)の位を定めんことを。
とあることに基づく。
【類義語】
・狗馬の心(くばのこころ)
【英語訳】
Good servant should have the back of an ass, the tongue of a sheep and the snout of a swine.
It is loyalty and the aim of requital of kindness.
「犬馬の心」の解説
「犬馬の心」っていう言葉は、昔の中国の有名な本『史記』の中の「三王世家」という部分から来てるんだよ。この言葉は、人が誰かのために一生懸命尽くす心、特に臣下が自分の上の人、つまり君主にとっても忠実に働いて、恩を返そうとする気持ちを表しているんだ。
考えてみて。犬は飼い主に対してとっても忠実で、馬も飼い主のために一生懸命働くよね。それと同じように、この言葉は人が他の人のためにどれだけ心を尽くすか、その深い感謝と忠誠の気持ちを表しているんだ。
「犬馬の心」の使い方
「犬馬の心」の例文
- ご主人様には、数えきれないほどの恩があるので、犬馬の心で尽くすことを誓っている。
- 犬馬の心というように、主に仕えることが私の幸せなのです。
- 長年犬馬の心を持って仕えてきたにも関わらず、疑われてしまうなんて、私の忠誠心がまだ足りないということです。
- 私は犬馬の心を持って主君の為に尽くそうと思っています。
まとめ
犬馬の心というように、忠節を尽くす臣下がいるということは、主君としてとても幸せなことですね。
犬や馬のように、主人に尽くす気持ちを持つことからこの名がついたんだよ。