【ことわざ】
禍福は糾える縄の如し
【読み方】
かふくはあざなえるなわのごとし
【意味】
幸福と不幸は表裏一体で、かわるがわる来るものだという事。また、不幸だと思ったことが幸福に転じたり、幸福だと思っていたことが不幸に転じたりすることがあるという事。
【語源・由来】
中国前漢、武帝の時代に歴史家・司馬遷によって編纂された中国の歴史書『史記・南越列伝』には「禍に因りて福を為す。成敗の転ずるは、たとえば糾える縄の如し」とあり、中国後漢、章帝の時代の歴史家・班固、班昭らによって編纂されたた歴史書『漢書』には「それ禍と福とは、何ぞ糾える縄に異ならん」とある事から。
災いと幸福は表裏一体で、まるでより合わせた縄のように交互にやって来るものだという事から。
【類義語】
・いい後は悪い
・浮世の苦楽は壁一重
・悲しみと喜びとは交互に相次ぐ
・吉凶は糾える縄の如し
・苦あれば楽あり
・苦楽は相伴う
・苦楽は生涯の道づれ
・沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり
・人間万事塞翁が馬
・上り坂あれば下り坂あり
・楽あれば苦あり
・楽は苦の種、苦は楽の種
・禍は福の倚る所、福は禍の伏す所
【英語訳】
・Sadness and gladness succeed each other.
「糾える」とは「糸をより合わせる」「縄をなう」を意味する言葉です。
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「禍福は糾える縄の如し」の使い方

先日僕の飼っていた猫が行方不明になってしまって、もういなくなってしまったと落ち込んでいたんだ。

それは残念ね。君はあんなに猫が好きだったのに。

でも、しばらくして帰ってきてね。なんと子猫を3匹も産んだんだよ。猫好きの我が家には朗報だったんだ。

まあ。まさに禍福は糾える縄の如しね。良かったじゃない。
「禍福は糾える縄の如し」の例文
- 禍福は糾える縄の如しなので、不幸なことが起きてもあまり落ち込まないようにしている。
- 運が良いからといってあまり浮かれているでないぞ。禍福は糾える縄の如しというからね。
- 禍福は糾える縄の如しとはこのことで、絶体絶命だと思っていたのにまさかの幸運に恵まれたよ。
- 禍福は糾える縄の如しだから、悪い事ばかり続いてもいつか良いことが起きると信じている。