「葵藿の志」の意味(出典・語源由来・類義語)
【ことわざ】
葵藿の志
【読み方】
きかくのこころざし
【意味】
徳の高い人を慕って心寄せること。また、君主に対する忠誠心のたとえ。
あと、心がちゃんとしてて、人を裏切らんような、しっかりした性格のことを言うんやね。何か、すごく立派な気がするわ。
【出典】
「曹植」の「求通親親表」
【語源・由来】
中国、三国時代に魏の曹植が、兄の文帝に送った上奏文の中で、自分の君主に対する忠誠心を太陽に向かう葵藿にたとえた故事。
【類義語】
・葵藿陽に傾く
・葵心
「葵藿の志」の解説
「葵藿の志」っていう言葉、実はすごく面白い背景があるんだよ。これは、高い徳を持った人に従いたい、そして、忠実であることを表している言葉なんだ。
昔々、三国時代っていう時代に、魏っていう国の曹植という人がいてね、彼は自分の兄で王様の文帝に、どれだけ自分が彼を尊敬しているかを伝えるための手紙を書いたんだ。
その中に「葵藿陽に傾く」というフレーズがあって、これは彼の兄への尊敬の気持ちを示す言葉として使われていたんだよ。
このフレーズの中の「葵」というのはひまわりのことを指していて、「藿」というのは豆の葉のことなんだ。ひまわりはね、太陽が動くところに花が向くようになっているし、藿の葉も同じように太陽を追って動くんだよ。これが、自然と良い方向に導かれる、つまり、良い人や高い徳を持った人に従うことを意味しているんだね。
でも、現代の社会には、強いリーダーや太陽のような強力な存在がいない中で、自分の都合のいいように動く人もいるよね。でも、「葵藿の志」っていう言葉は、どんな状況でも正しい方向、つまり高い徳を持った人の方向に向かって行動することを教えてくれるんだ。
「葵藿の志」の使い方
「葵藿の志」の例文
- 徳の高い人のもとには葵藿の志の人が集まる。
- 彼は社長に対して葵藿の志を抱く。
- 教授に葵藿の志を持っている健太くんは、論文を登用されても文句を言わない。
- 葵藿の志をもち、彼を慕って弟子入りを志願する人が絶えない。
- 葵藿の志のように、人は徳の高い人に引き付けられるものだ。
さらに、この言葉は誠実や忠実な心を持つことの例えとしても使われるんだ。