「甲羅を経る」の意味
【ことわざ】
甲羅を経る
【読み方】
こうらをへる
【意味】
長い年月を経て甲羅ができるということで、長く生きて、経験を積む。
技術や知識は増えてきてるけど、それと同時に「俺はこれだけの経験あるんやから」とか思って、少し強気になっちゃうこともあるんやな。う~ん、経験は大切やけど、態度も大切やな。
「甲羅を経る」の解説
「甲羅を経る」っていう言葉、ちょっと変わってるよね!
この表現は、亀が年を取ると甲羅の一部が重なり合って硬くなることから来てるんだ。だから、人が経験を積んで、その分野でのスキルや知識が増えてきたり、もっと知識が深まってきたことを指して「甲羅を経る」と言うんだよ。
例えば、新しい仕事を始めて、初めは分からないことだらけだったけど、数年経って技術や知識が増えて、もう先輩や上司から頼られる存在になったっていう人は、まさに「甲羅を経た」って感じかな。
でも、この言葉にはもう一つの意味があって、それは「世間知らずだった人が、たくさんの経験を積んで、世の中の厳しさや難しさを知って、ちょっと図々しくなる」という意味もあるんだ。だから、使うときには、その状況や文脈に合わせて適切に使うことが大切だよ。
つまり、「甲羅を経る」っていうのは、年を取ることや経験を積むことで、その分野での知識や技術が増えること、または、たくさんの経験を通して少し厚かましくなることを意味しているんだよ。
「甲羅を経る」の使い方
「甲羅を経る」の例文
- さすがに祖父は、甲羅を経た人間らしく、この緊急事態においてでも、僕の方に、まかせとけというような視線を投げかけたのだった。
- さすが甲羅を経た人だ。一目見ただけですぐ偽物を見破る。
- この青天の霹靂に、父もかなり動揺したようだったが、いたずらに甲羅を経てはいない、父は泰然自若をよそおったのだった。
- 彼の作品は、私と違って、甲羅を経ているだけあって品質にばらつきがなく、どれも素晴らしい。
- 彼女なりに甲羅を経たようで、若いころのつつましさがなくなってしまった。
- 甲羅を経た先生のような人にかかると健太くんのような若い人はひとたまりもない。
- 昔はあんなにかわいかったのに、時の流れは残酷だ、甲羅を経て厚かましくなったなあ。
「甲羅を経る」の文学作品などの用例
池から二間の距離のところに高い石塀がある。この石塀には甲羅をへて化けそうな蔓が入りみだれて絡みついている。(坂口安吾の明日は天気になれより)
しかし、同時に長い間経験を積むことで、世の中の厳しさや難しさを知り、少し図々しい性格になることも含んでいるんだ。