「草を打って蛇を驚かす」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
草を打って蛇を驚かす
【読み方】
くさをうってへびをおどろかす
【意味】
草むらを棒などで打ち、潜んでいた蛇を驚かすことで、何気なくしたことが思いがけない結果を招くこと。またある者を懲らしめることによって他の人を戒めるたとえ。
草むしゃむしゃ食べてたら、急に蛇が飛び出してきたら驚くもんな。ちょっとしたことで大きな効果があることを示してる言葉やね。
【語源・由来】
昔、中国に王魯という汚職官吏がおり、民衆は王魯の代わりに部下の賄賂を告発する連判状を書き、王魯に告訴した。訴状を読んだ王魯は、「汝、草を打ったといえども、吾すでに蛇を驚かしむ(お前達は単に草を打ったつもりだろうが、そこに隠れていた蛇(王魯自身)までも驚かせた)」と言って決裁したという、「書言故事」にある故事に基づく。
【類義語】
・打草驚蛇
・藪蛇
・藪をつついて蛇を出す
・草を打って蛇に驚く
【英語訳】
I hit the grass and surprised the snake.
Let sleeping dogs lie.
「草を打って蛇を驚かす」の解説
「草を打って蛇を驚かす」っていうことわざは、小さな行動から、思いがけない大きな結果や影響が出ることを指しているんだよ。
考えてみてね、草むらにいる蛇は、人間が近くの草をたたくと、びっくりして逃げ出すよね。それと同じように、このことわざは、自分がやった小さな行動が、他の人や物事に大きな影響を与えることがある、ってことを教えてくれているんだ。
また、ある一つのことをすることで、それに関連する他のことや人も影響を受けるっていう意味もあるよ。だから、このことわざは「自分の行動は思いがけず周りに影響を与えるから、気をつけて行動しよう」っていう教えも含まれているんだよ。
「草を打って蛇を驚かす」の使い方
「草を打って蛇を驚かす」の例文
- へたなことをいって、草を打って蛇を驚かすことになったら困るから黙っていることにするよ。
- それ以上の質問を切り出すのは、草を打って蛇を驚かすようなものだからやめておけ。
- 草を打って蛇を驚かせてしまったようで、なにを怒っているのか、お母さんの頭の上の空気には、青い静電気が目に見えるほどくっきりと走っていた。
- 手掛かりを探すために、部下たちに草を打って蛇を驚かせてまわるよう指示を出した。
- はからずも、草を打って蛇を驚かせてしまったようだ。
また、ある人をたしなめることで、それを見た他の人も警戒する、という意味もあるよ。