「靴新しと雖も冠となさず」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
靴新しと雖も冠となさず
くつあたらしといえどもかんむりとなさず
【意味】
分を守りその分を越えてはならないということ。上下や貴賤の区別はきちんと守られなければならないということ。
新しい靴でも、それは足元のもんやし、冠としては使えへんってことやね。みんなも、自分の役割をちゃんと理解して、無理に違うことをしない方がええんやな!
【語源・由来】
靴は新しくても足に履く物で、冠としては使えない意から。
【出典】
「史記」
【類義語】
・冠敝ると雖も必ず首に加う
・冠古けれども沓に履かず
「靴新しと雖も冠となさず」の解説
「靴新しと雖も冠となさず」っていうことわざは、簡単に言うと、どんなに良いものでも、それが本来の場所や使い道と違えば意味がないってことを示しているんだよ。
例えばね、すごく新しくてきれいな靴があったとしても、それを頭にのせるようなことはしないよね。なぜなら、靴は足に履くものだから。それと同じで、人それぞれに合った場所や役割があるということを教えてくれる言葉なんだ。
このことわざは、人が勝手に自分の役割や立場を越えて行動することの問題を指摘しているんだよ。みんなが自分の役割を理解して、それに従った行動をすることが大切だっていうことを、この言葉は伝えてくれているんだね。
「靴新しと雖も冠となさず」の使い方
「靴新しと雖も冠となさず」の例文
- 農民は武士に逆らってはいけない。靴新しと雖も冠となさずだ。
- 靴新しと雖も冠となさずというから、貴族のための町を作り庶民と分ける。
- 犬のしつけ教室に通い、靴新しと雖も冠となさずと教え込む。犬の方が飼い主だと勘違いしている節がある。
- 上下関係を守ることが世の秩序を守ることにつながる。靴新しと雖も冠となさずという。
- 靴新しと雖も冠となさないように、分を越えたことはしてはならない。
例えば、新しい靴でもそれは足に履くもので、頭には載せられないということを示しているんだ。