「君子は屋漏に恥じず」の意味(出典・類義語)
【ことわざ】
君子は屋漏に恥じず
くんしはおくろうにはじず
【意味】
人の上に立つ者は、人が見ていなくても良心に恥じるようなことはしないということ。
人が見てるか見てないかで行動が変わらへん、そんな人が真に尊敬されるんやな。もうちょっとその心持ちを学びたいもんや。
【出典】
「詩経」
【類義語】
・君子は独りを慎む
「君子は屋漏に恥じず」の解説
「君子は屋漏に恥じず」っていうことわざはね、君子っていうのは徳の高い人のことで、この人たちは、他の人の目に触れないところ、つまり人に見られていない隠れたところでさえも、ちゃんと正しいことをするし、悪いことは絶対にしないっていう意味だよ。
「屋漏」ってのは、家の中でも一番奥の、暗くて人の目があたらない場所を指してるんだ。だから、このことわざは、たとえば、誰も見ていないところで、ちょっとズルいことをしたり、悪いことをしてもばれないかもしれないと思っても、君子はそんなことをしないっていうことを言ってるんだよ。
つまり、この言葉は、「自分の行動や心は、人の目に触れていない場所でも、ちゃんと正しくあるべきだよ」と教えてくれてるんだね。人に見られているから良いことをするのではなく、自分の心がきれいであるために正しいことをするっていう、すごく大切な考え方を伝えてくれているんだよ。
「君子は屋漏に恥じず」の使い方
「君子は屋漏に恥じず」の例文
- 君子は屋漏に恥じずというから、誰が見ていなくてもごみのポイ捨てはしない。
- 人の目が無いからと条例で禁止されている路上喫煙をしていいわけがない。君子は屋漏に恥じずだ。
- 車がいないし誰も見ていないから横断歩道を渡ろうという人間は、愚かで小さい。君子は屋漏に恥じずだ。
- 人が見ていないところで善行を積む人こそ、君子は屋漏に恥じずで君子と言える。
- 君子は屋漏に恥じずというから、人がいようがいまいが天に恥じることはしない。