【ことわざ】
口は禍の門
【読み方】
くちはわざわいのかど
【意味】
不用意な発言は身を滅ぼす要因になるため、発する言葉は十分に慎むべきだという事。
何気なく言った言葉が元で災難を招き、身を滅ぼすこともあるので、発言をする際には慎重にすべきだという事。
【語源・由来】
中国の類書『古今事文類集・後集』より、「口は是れ禍の門、舌は是れ身を斬るの刀なり(うかつなことを言うと禍が起きる、舌は槍よりも多く身を傷つける)」という記述から。
【類義語】
・蛙は口から呑まれる
・雉も鳴かずば撃たれまい
・口は善悪の門
・口は災いの元
・三寸の舌に五尺の身を亡ぼす
・舌は禍の根
・多言は身を害す
・沈黙は金、雄弁は銀
・物言えば唇寒し秋の風
・病は口より入り禍は口より出ず
・禍は口から
【対義語】
–
【英語訳】
・Out of the mouth comes evil.
・More have repented speech than silence.
「門」は「もん」とも読むことがあります。また「口は災いの門」と表しても、誤りではありません。ですが、「門」を「角」と書くのは誤りなので、注意が必要です。
「口は禍の門」の使い方

国語担当の◯◯先生っているでしょ?この前、駅前で見かけたんだ。

そうなんだ。あの先生はこの辺りが近所だと言っていたしね。

しかも、先生一人じゃなくって、恋人らしき人と一緒に歩いていたんだ。直接あの人は誰だったのか聞いてみようかな。

余計な事は言わない方が良いわ。口は禍の門だということを肝に銘じておいた方が良いわよ。
「口は禍の門」の例文
- 口は禍の門なのだから、何か言うにしても言葉選びは慎重にすべきだ。
- 彼は口は禍の門だと言う事が分かっていない。何でも良く話す。
- 失言で退陣したあの政治家は、口は禍の門だという事を身に染みて感じた事だろう。
- 口は禍の門だから、余計な事を言ってしまわないか恐る恐る口を開く。