【ことわざ】
名物に旨い物なし
【読み方】
めいぶつにうまいものなし
【意味】
名は必ずしも実を伴わないこと。
評判と実際は一致しない場合が多いということ。
【語源・由来】
名物といわれる物でも実際に食べて見ると、美味しいものは少ない。有名ではあっても、期待外れの物が多いから注意しなさいという教え。
【類義語】
名所に見所なし(めいしょにみどころなし)
【英語訳】
A celebrated eatable is not so nice as reputation make it out.
「名物」には茶道具で古来のいわれがあるすぐれた器という意味があります。千利休とその弟子の時代までのものを大名物(おおめいぶつ)、小堀遠州(こぼりえんしゅう)が選定したものなどを中興名物(ちゅうこうめいぶつ)といいます。また、古い時代の日本刀で容姿が美しくすぐれたものを「名物」とも呼びます。
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「名物に旨い物なし」の使い方
いつもと違ったノートね。
いま流行している有名なノート買ってもらったんだけど、今までのノートの方が使いやすいかも。
もしかしたらなんとかに小判。失礼、名物に旨い物なしだよね。
全然分からない。どういう意味?
「名物に旨い物なし」の例文
- 業務の効率化を期待して導入したが、名物に旨い物なし、維持管理に時間がかかり過ぎる。
- その映画の前評判は良かったものの、名物に旨い物なしか、実際に鑑賞すると何か拍子抜けして面白くなかった。
- 気をつけた方がいいよ。そんなに美味しい話はないはずだ、名物に旨い物なしとも言う。
まとめ
補足説明でも述べましたが「名物」について調べてみると、今まで知らなかった意味がありました。同じように人の評判だけ、一般的な評価が必ずしも自分の価値観と一致することは難しいのかもしれません。なぜ名物なのか自分で調べてみることによって、変わった視点で物を見ることができます。