【ことわざ】
目糞鼻糞を笑う
【読み方】
めくそはなくそをわらう
【意味】
自分の欠点には気づかないで、他人の欠点をあざ笑うことのたとえ。あざ笑うものも、笑われるものも大した違いはないということ。
【類義語】
猿の尻笑い(さるのしりわらい)
五十歩百歩(ごじゅっぽひゃっぽ)
猿の尻笑いは、お尻の赤い猿が他の猿のお尻をみて「赤い」といって嘲笑(ちょうしょう)すること。また、五十歩百歩は「孟子」(もうし)に出てくる故事で、戦場で五十歩逃げた兵士が百歩逃げた兵士を臆病者として笑ったが、逃げたという点は同じであるということを示しています。
【英語訳】
The pot calls the kettle black.(鍋がやかんを黒いとけなす=目糞鼻糞を笑う)
【スポンサーリンク】
「目糞鼻糞を笑う」の使い方
健太君どうしたの。
僕が遅刻したことを、隣のクラスの太郎君がみんなに言いふらしてるんだ。
まあ、私知ってる。太郎君だって、先週遅刻したのよ。
それって、この前国語に出てきた、目糞鼻糞を笑うじゃないか。
「目糞鼻糞を笑う」の例文
- ことばは汚いが目糞鼻糞を笑うという。同業他社の悪口をいうものではない。
- 自分の欠点を隠すために、敢(あ)えて目糞鼻糞を笑うことがある。
- 人は時に目糞鼻糞を笑うことがある。しかしながら、回りは気がついているのに本人だけが気づかないのは、かえって可哀想(かわいそう)な気がする。
- 目糞鼻糞を笑うことはやめて、自分の身を翻って(ひるがえって)参考とし活用する機会にしよう。
まとめ
筋違いだと分かっていても自分の欠点やミスを正当化するため、人のことを指摘することがあります。人間ですからしかたがないことかもしれません。でも、どちらかというと、自分の不備(ふび)を素直に認めた方が好感度は上がります。