【ことわざ】
目は心の鏡
【読み方】
めはこころのかがみ
【意味】
目はその人の心の中を映し出す鏡である。目を見れば、その人の心のようすがわかることのたとえ。
【語源・由来】
「孟子・離婁上」の「胸中正しければ、則すなわち眸子ぼうし瞭あきらかなり。胸中正からざれば、則ち眸子くらし」より。
【類義語】
・成るか成らぬか目元で知れ
・目が物を言う
・目は口ほどに物を言う
・目は心の窓
・目は人の眼
【対義語】
ー
【英語訳】
The eyes are the window of the soul (or heart).
The eye is the mirror of the soul.
「目は心の鏡」の使い方

健太くん。私の秘蔵のおやつを食べましたね?

いいえ。僕ではありません。何かの間違いです。

いいえ、間違いではありません。目は心の鏡、あなたの目が先ほどから、泳いでいます。

・・・ごめんなさい。
「目は心の鏡」の例文
- 目は心の鏡というけれど、彼女の眼は彼女の心のようにキラキラしているね。
- 目は心の鏡というけれど、残業ばかりしている彼の目は疲れて淀んでいる。
- 目は心の鏡というけれど、テレビを長時間視聴している子供の目は、溌溂としていないし子供らしくないね。
- 目は心の鏡というけれど、私を疑っている目をしているわよ。
- 目は心の鏡というけれど、TVゲームをやめて、外で元気に遊ぶようになってから、目に生気が宿ったようだよ。
まとめ
目は視覚センサーという脳に対する入力装置であり、外界から光を取り入れる以外は、カメラとほぼ同じ構造をしており、情報処理はすべて脳が行う。ところが、「まぶたを閉じる」、「視線を動かす」という筋肉運動が付随してくるため、脳の指令により、外界の光の入力装置でありながら、脳の指令を外部から見ることができる。その機能は出力装置でもあるといえる。出力装置としてみると、「振り向く」、「うつむく」など身体運動を伴うことがあるのでいっそう脳の指令を表すことになり、目は入出力を兼ねた装置と言える。「目は心の鏡」とい言われる科学的所以である。