「目糞鼻糞を笑う」の意味(類義語・英語訳)
【ことわざ】
目糞鼻糞を笑う
【読み方】
めくそはなくそをわらう
【意味】
自分の欠点には気づかないで、他人の欠点をあざ笑うことのたとえ。あざ笑うものも、笑われるものも大した違いはないということ。
これは、自分の欠点にもしっかりと向き合うことの大切さを教えてくれる言葉やな。
【類義語】
・猿の尻笑い
・五十歩百歩
【英語訳】
The pot calls the kettle black.(鍋がやかんを黒いとけなす=目糞鼻糞を笑う)
「目糞鼻糞を笑う」の解説
「目糞鼻糞を笑う」っていうことわざはね、お互いに似たような欠点があるのに、一方がもう一方の欠点を笑う、つまり揶揄することを指す言葉なんだよ。
たとえば、友達が数学のテストで60点だったとしよう。そのときに、自分が65点だったからといって「お前、数学下手だな」と笑うような状況を考えてみて。でも実際は、自分もそんなに高い点数を取っていないわけだから、笑うべきではないよね。それが「目糞鼻糞を笑う」っていうことわざの具体的な状況だよ。
「目糞」と「鼻糞」は、どちらも体から出てくる汚れを指していて、ここでは欠点や短所を象徴しているんだ。だから、このことわざは、自分も同じような欠点があるのに他人の欠点を指摘することのばかばかしさを教えてくれるんだよ。
「目糞鼻糞を笑う」の使い方
「目糞鼻糞を笑う」の例文
- ことばは汚いが目糞鼻糞を笑うという。同業他社の悪口をいうものではない。
- 自分の欠点を隠すために、敢えて目糞鼻糞を笑うことがある。
- 人は時に目糞鼻糞を笑うことがある。しかしながら、回りは気がついているのに本人だけが気づかないのは、かえって可哀想な気がする。
- 目糞鼻糞を笑うことはやめて、自分の身を翻って参考とし活用する機会にしよう。
まとめ
筋違いだと分かっていても自分の欠点やミスを正当化するため、人のことを指摘することがあります。人間ですからしかたがないことかもしれません。でも、どちらかというと、自分の不備(ふび)を素直に認めた方が好感度は上がります。