【ことわざ】
目の上の瘤
【読み方】
めのうえのこぶ
【意味】
自分よりも地位や実力が上で、なんとしても目障りで邪魔(じゃま)になる人のこと。
【語源・由来】
江戸や大坂(阪は明治維新後)で使用されていた「いろはかるた」に歌われています。目の上にある瘤は目障り(めざわり)でうっとうしいことから。
【類義語】
・鼻の先の疣々(はなのさきのいぼいぼ)
・小姑が嫁目のしたの瘤になり(こじゅうとが。よめ、めのしたの。こぶになり)【古い川柳(せんりゅう)から】
・目の上のたんこぶ(めのうえのたんこぶ)
「小姑」(正しくは「こじゅうとめ」)は義理の姉、妹のことをいい。お嫁さんにとって小姑は恐ろしく、苦労の種であることから「小姑一人は鬼千匹にむかう」(こじゅうとめはおにせんびきにむかう」という慣用句もあります。現在では、核家族化でそこまで厳しいことは少なくなっていると思います。
【英語訳】
A thorn in one’s flesh.
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「目の上の瘤」の使い方
いよいよ町内神社のお祭だ。
健太君。今年は子供神輿(みこし)の頭(かしら)になるの。
それが、隆がいるからな。体も大きいし、力も強いから。
確かにね。隆君が目の上の瘤か。
「目の上の瘤」の例文
- 今年は県の代表になれると思ったが、組み合わせが悪い。あのチームだけは目の上の瘤だな。
- 企画部門の要求もわかります。プロジェクトリーダーが目の上の瘤とは承知しておりますが、現場の実情をもう少し理解していただけないでしょうか。
- いい案だと思うだけど課長がなんというか。目の上の瘤だな、どうも苦手だ。
- 専務理事からの質問は受けたくないな。鋭いところを追求して来るから、本当に目の上の瘤です。