「虫の居所が悪い」の意味とは?
【慣用句】
虫の居所が悪い
【読み方】
むしのいどころがわるい
【意味】
機嫌が悪くいらいらしていて、ちょっとしたことでも怒り出しそうなようす。
「虫の居所が悪い」という表現は、ちょっとしたことでも気に障ってしまう、つまりとても機嫌が悪い状態を指すんだよ。
それはつまり、ちょっとしたことでもイライラしてしまう、ご機嫌斜め45度な状態のことやな。
例えば、「あんた、そこの靴下をそこに置くな!」って、普段は気にしないことでも、なんか今日は気に障る、そういう時に「虫の居所が悪い」って言うんやな。
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「虫の居所が悪い」の語源由来・解説
【語源由来】
体の中にいる虫の居場所が悪いと、人は不機嫌になるということから。
由来を簡単に説明!
「虫の居所が悪い」という表現は、昔の中国から来ていて、人の体の中には3つの「虫」がいると信じられていたんだ。それらは「上尸(じょうし)」、「中尸(ちゅうし)」、「下尸(げし)」と呼ばれていてね。
「上尸」は頭の中にいるとされていて、首から上の病気やお金にこだわるような感情を作ると言われていたよ。一方、「中尸」はお腹の中にいて、内臓の病気や食べ物への欲求を作るとされていたんだ。「下尸」は足にいるとされていて、下半身の病気を作ると言われていたよ。
だから、「虫の居所が悪い」って言うのは、本当は「自分の中の虫が落ち着かない」っていう意味なんだ。つまり、自分の感情が安定しない、怒りやすい、機嫌が悪いという状態を指す言葉なんだよ。
でもね、実際には私たちの体の中に虫がいるわけじゃないから、これは昔の人が感情や体調の変化を説明するために考えたんだよ。
「虫の居所が悪い」の使い方
今日は、朝から兄貴が虫の居所が悪かったらしくて、怒鳴り散らしてきたんだ。迷惑だよね。
本当に、原因はわからないの?
原因は僕じゃないよ!たぶん、彼女に振られたからだよ。振られたくらいで虫の居所が悪くなって、家族に八つ当たりしているようでは、振られて当然だよ。
そうね。たいへんだったわね。お兄さんが立ち直るまで静かにしているしかないわね。
「虫の居所が悪い」の例文
- 虫の居所が悪かったのか、仲間に強いところを見せたかったのか、健太くんは急にけんかを始めた。
- 虫の居所が悪い人の前ではため息ひとつでもけんかの原因になる。
- ともこちゃんの虫の居所が悪い原因は、たいてい健太くんでしょう。
- 虫の居所が悪いからと言って、理由も言わず怒鳴るのはやめてほしい。
- 彼は、虫の居所が悪いようなので、静かにすることにした。