「七重の膝を八重に折る」の意味(類義語)
【ことわざ】
七重の膝を八重に折る
【読み方】
ななえのひざをやえにおる
【意味】
二重にしか折れない膝を七重に折り、さらに八重にも折りたいほどだということで、これ以上ないほど丁寧な態度のたとえ。頼みごとをしたり、わびたりする時の様子。
「七重の膝を八重に折る」という言葉は、非常に丁寧な態度で、さらに一層の礼儀を加えることを意味しているんだよ。
ほう、そういうことかいな。もうすでに丁寧やのに、さらに丁寧になるってことやな。もう充分礼儀正しいのに、さらに上を行くていねいさを見せるってことや。礼儀を重んじるというのは大事やね。ちょっとしたことで、相手に敬意を示せるっていうのはええことや。
丁寧な態度って、相手にとっても嬉しいもんやし、人としても大事なことやな。礼儀をわきまえる、それが大事やね。
【類義語】
・七重の襞を八重に折る
【スポンサーリンク】
「七重の膝を八重に折る」の解説
カンタン!解説
「七重の膝を八重に折る」という表現は、非常に丁寧で礼儀正しい態度をさらに強調することを意味しているんだよ。
この表現は、もともと「膝を重ねて折る」という動作から来ているんだ。膝を折る(跪く)ことは、礼儀を示す行為として古くから使われてきたんだよ。ここで言う「七重に折る」はもう非常に丁寧な態度を示しているのに、「八重に折る」というのは、それをさらに上回るほどの極めて丁寧な態度をとることを表しているんだ。
例えばね、誰かに何かを頼む時や謝る時に、ただ「すみません」と言うだけでなく、本当に心から申し訳ないと感じて、深く頭を下げるような場面を想像してみて。これは、ただ丁寧なだけでなく、心からの敬意や謙虚さを示しているんだね。
「七重の膝を八重に折る」は、ただ丁寧な態度をとるだけでなく、相手に対して最大限の尊敬と敬意を示す姿勢を強調する言い方なんだよ。こんな表現を使うことで、その人の誠実さや礼儀正しさが伝わるんだね。
「七重の膝を八重に折る」の使い方
ともこちゃん。お願いです。こんな無力な僕を助けてくださいまし。
七重の膝を八重に折るかのように頼まれても、私は健太くんを助けることはできないわ。
そんなことないよ。夏休みの宿題を手伝うなんて、ともこちゃんにとっては簡単な事じゃないか。どうか僕を助けてー。
今年助けたら、来年も助けることになるもの。絶対に手伝わないわ。
【スポンサーリンク】
「七重の膝を八重に折る」の例文
- 七重の膝を八重に折って、人気の作家さんに描きおろしの作品を依頼しました。
- 野球をしていて窓ガラスを割ってしまったので、七重の膝を八重に折るように謝罪しました。
- どうしても海外に留学したかったので、七重の膝を八重に折って父に留学費用を出してくれるようお願いしました。
- 七重の膝を八重に折って謝れば、きっと彼も分かってくれると思うよ。
- 七重の膝を八重に折って、多忙を極めている彼に、仕事をお願いしたのでした。