「寝た子を起こす」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
寝た子を起こす
【読み方】
ねたこをおこす
【意味】
治まっている物事に無用の手出しをして、再びやっかいな問題を引き起こすこと。
これは、「放っておいた方がええこともある」って、余計なことをせんといた方がええって教えてくれてるんやな。
ようやく寝静まった赤ちゃんをわざわざ起こし、泣かせてしまうことから。
【類義語】
・寝ている子を起こす
・寝る子を起こす
・知恵ない神に知恵つける
・知恵のない子に知恵つける
・泣かぬ子を泣かす
・日向で埃を立てる
・平地に波瀾を起こす
・藪蛇
・藪をつついて蛇を出す
【英語訳】
Wake not a sleeping lion.
Rip up old sores.
Let sleeping dogs lie.
「寝た子を起こす」の解説
「寝た子を起こす」ということわざはね、本当に子どもが寝ているときにわざわざ起こしてしまうと、泣き出したりして問題が起こるかもしれないでしょ?それと同じで、何も問題がなく静かになっている状態のことに余計なことをして、また問題を大きくしてしまうっていう意味があるんだよ。
例えば、会社や学校で、もう解決して静かになっていた問題について、また話を始めたりすると、その問題がまた大きくなってしまうことがあるよね。そういうときに、「寝た子を起こすな」という言葉を使うんだ。
このことわざは、もともとは良かれと思って行った行動が、かえって問題を引き起こしてしまうことを警告しているんだね。だから、物事がうまくいっているときには、余計なことをせずにそのままにしておくほうが賢い選択かもしれないって教えてくれているんだよ。
「寝た子を起こす」の使い方
「寝た子を起こす」の例文
- 人はいつか現実を知るのだから、寝た子を起こすべきではないのだろうし、できれば僕は目を覚ましたくないし。
- 彼に疑念を抱かせるようなことを言うなんて、なんでわざわざ、寝た子を起こすようなことをするんだ。
- 家族会議で一度決まったことなのに、また反対意見を言い出すなんて、寝た子を起こすようなものだ。
- この土地の調査をしたら、汚染していることがばれて、寝た子を起こすように、体調に異変を感じていない住人たちが騒ぎ始めるじゃないか。
- ようやくマスコミが静かになってきたのに、寝た子を起こすような行動は慎みたまえ。
- 寝た子を起こすことがないように、騒がず、そっとしておけば本当に、差別は人々の記憶から消え、なくなるのだろうか。