「上り一日下り一時」の意味(語源由来)
【ことわざ】
上り一日下り一時
【読み方】
のぼりいちにちくだりいっとき
【意味】
一日かけてようやく上り着くようなところも、下りはあっという間であるという意味。物事を作り上げるためには長い時間と労力が必要であるが、それを壊すのはあっけないほど簡単なことであるというたとえ。
これは、「大切なものを守るためには、作る時だけやなくて、それを守り続ける努力も必要や」って教えてくれてるんやな。簡単に得られるものじゃないから、大事に扱わなあかんってことやね。
【語源・由来】
同じ坂でも、上るのには一日かかるが、下るときにはわずかな時間しかかからないという意味から。
「上り一日下り一時」の解説
「上り一日下り一時」という言葉は、何かを築き上げるのには多大な時間と労力が必要だけれど、それを失うのは一瞬であるということを象徴的に表しているんだ。坂を上るのには時間がかかるけれど、下るのはあっという間、という自然の事実から引いたたとえ話なんだよ。
このことわざは、例えばビジネスや人間関係、健康、信用など、人生のさまざまな面で適用されるんだ。長年かけて築き上げた会社が短期間で傾くことがあるように、友情や健康も日々の積み重ねが大切で、それを一瞬で失ってしまうことがあるってことを教えてくれるんだ。
だから、「上り一日下り一時」という言葉は、物事を大切にし、築き上げたものを守ることの重要性を教えてくれているんだね。何かを成し遂げるのには時間と労力が必要だけど、それを維持することもまた大切だということを、この言葉は伝えているんだよ。
「上り一日下り一時」の使い方
「上り一日下り一時」の例文
- 上り一日下り一時という言葉のように、この地位に上り詰めるまでに何年も苦労の日々だったのに、飲酒運転ですべてを一瞬で失うなんて。
- 上り一日下り一時という言葉のように、何年もかけて夫と作ってようやく完成した家が、一瞬の大きな揺れで壊れてしまって呆然としている。
- 上り一日下り一時というように、人から信用を得るためには長い時間がかかるのに、信用を失うのは一瞬だ。
- 上り一日下り一時という言葉があるように、何日もかけて積み上げた積み木のお城が、妹の一撃でガラガラという轟音とともに壊された。
- 上り一日下り一時という言葉のように、お金を稼ぎ、ためるまでには長い時間がかかるが、お金を使う時は一瞬で無くなるものだ。
これは、何かを築き上げるのには長い時間と多大な努力が必要だけれども、それを失うのはとても簡単であっけないことが多い、ということを教えている言葉なんだ。