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【敗軍の将は兵を語らず】の意味と使い方や例文(出典・故事・類義語・英語訳)

敗軍の将は兵を語らず

「敗軍の将は兵を語らず」の意味(出典・故事・類義語・英語訳)

意味

【ことわざ】
敗軍の将は兵を語らず

【読み方】
はいぐんのしょうはへいをかたらず

【意味】
戦争に敗れた将軍はその戦いについてあれこれ言うべきでないし、兵法の理論などを説く資格もないという意味。失敗した者は沈黙すべきだというたとえ。「兵」は、「戦い」を意味する。

ことわざ博士
「敗軍の将は兵を語らず」の意味は、大きな失敗をした人が、そのことについて語ったり、アドバイスをしたりするべきではない、ということを表す言葉だよ。
助手ねこ
例えば、試合で負けた選手が戦略について語ったり、失敗したビジネスマンがビジネスのアドバイスをしたりすることに対して使われることが多いんだ。その人が失敗した経験から学んだことがあるかもしれないけど、その意見を他の人が受け入れるのは難しいことが多いんだよね。

【出典】
史記・准陰候」

【故事】
「史記・准陰候」に「敗軍の将は以て勇を言うべからず。亡国の大夫は以て存を図るべからず(戦に負けた将軍は武勇について語る資格がない。滅んだ国の家老は国の存立を考えるべきではない)」とある。 戦いに敗れた者は、戦いの経緯や武勇について語る立場ではないという意味から、失敗した者が弁解がましく発言したりすべきではないという戒め。

【類義語】
・敗軍の将は謀らず
・敗軍の将は以て勇を言うべからず

【英語訳】
A defeated general should not talk of battles.
It is not for the loser to talk about tactics.
It is not for the vanquished to talk of war.

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「敗軍の将は兵を語らず」の解説

カンタン!解説
解説

「敗軍の将は兵を語らず」の由来は中国の歴史書、「史記」にあるお話から来ているんだよ。

そのお話は、「敗軍の将は勇を語るべからず、亡国の大夫は存を図るべからず」という言葉で、これは「戦に負けた将軍が武勇について語る資格はないし、滅ぼされた国の高官が国の存続を考えるべきではない」という意味だよ。

この言葉から、「敗軍の将は兵を語らず」ということわざが生まれた。これは、失敗した人がその失敗について語ったり、弁解したりするべきではないという意味を教えてくれているんだよ。失敗したことは認めて、それから学ぶべきだよね。

「敗軍の将は兵を語らず」の使い方

ともこ
あの野球チームの監督が「敗軍の将は兵を語らず」の言葉を残して辞任したわね。
健太
残念だよね、あの球団史上初の優勝経験無しの監督という、非常に不名誉な記録を残したそうだよ。
ともこ
まあ、彼は選手としては優秀だったけど、指導者としてはだめだったっていう事よね。
健太
僕は、大好きな選手だったから、まだ続けてほしかったし、納得がいかないけどね。
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「敗軍の将は兵を語らず」の例文

例文
  1. 敗軍の将は兵を語らずというが、山に登頂できなかった人の「無理をせず退却したのは英断だった」などという話は聞きたくない。
  2. 敗軍の将は兵を語らずという言葉のように、30社面接を受けて1社しか内定をもらえなかった先輩の話など参考にならない。
  3. 敗軍の将は兵を語らずというが、受験に失敗した僕だからこそわかることもあるのだから、ぜひ君に伝えたい。
  4. 敗軍の将は兵を語らずというので、会社を倒産させた僕がみなさんにアドバイスできることは何もない。
  5. 敗軍の将は兵を語らずというように、失敗して出世の道から外れた僕は、黙っていることにしよう。

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