【ことわざ】
濡れぬ先こそ露をも厭え
【読み方】
ぬれぬさきこそつゆをもいとえ
【意味】
濡れないうちは露に濡れるのさえ嫌なものだが、いったん濡れてしまうとどんなに濡れても気にならなくなるということ。過ちを一度犯すと、何度繰り返しても平気になる、またはもっとひどいことを平気でするようになるというたとえ。
【語源・由来】
体が乾いているときは、少しでも濡れないようにと露をも避けようとするが、いったん濡れてしまえば、濡れることなどかまわなくなってしまうということから。
【類義語】
・雨に濡れて露恐ろしからず
・一度ぐらいの一度が大事
・尾を踏まば頭まで
・毒を食らわば皿まで
【英語訳】
Dry feet dread the dew
Let a woman once lose her purity, and she has nothing more to lose
When a woman has once lost her virtue, she will shrink from no crime.
Let a woman once lose her chastity, and she will shrink from nothing.
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「濡れぬ先こそ露をも厭え」の使い方
濡れぬ先こそ露をも厭えっていう言葉の通りだわ。健太くんが、一回目に私のクッキーを勝手に食べた時にもっと厳しく叱っておくべきだった。
僕も、濡れぬ先こそ露をも厭えっていう言葉の通りに、一回目に勝手にともこちゃんのクッキーを食べた時に反省して止めておけばよかったのに、ともこちゃんの机の上にクッキーがあるたびに、食べたくなってしまって、自分を抑えられなくなってしまったんだ。
一回だけなら許されると思って悪いことをして、怒られずに済んだら、もう一度ってなるのが人間ってものよ。それはわかるけれども、何回も私のクッキーを勝手に食べるなんて許しません!
ごめんなさーい。もうしません。
「濡れぬ先こそ露をも厭え」の例文
- 濡れぬ先こそ露をも厭えというように、一度悪に手を染めると、繰り返すものだ。
- 濡れぬ先こそ露をも厭えというように、悪い事は一度だけのつもりだったのに、味をしめて繰り返してしまった。
- 濡れぬ先こそ露をも厭えというように、すぐに足を洗おうと思ったのに、犯罪を手伝うことに平気になってしまった。
- 濡れぬ先こそ露をも厭えというように、最初は怖かったが、仲間と繰り返し万引きするうちにゲーム感覚になってしまった。