【ことわざ】
盗人を捕らえて見れば我が子なり
【読み方】
ぬすびとをとらえてみればわがこなり
「盗人」は「ぬすっと」とも読む。
【意味】
盗人を捕らえたら意外にも自分の子だったということで、事が意外なために処置に困るたとえ。さらに、親しい者でも油断してはならないという意味もある。
【語源・由来】
室町末期の連歌師、山崎宗鑑が「切りたくもあり切りたくもなし」という下の句に上の句を三句付けてみよといわれ「ぬすびとを捕へて見ればわが子なり」「さやかなる月をかくせる花の枝」「心よき的矢の少し長いをば」という三句を作ってみせた。親は自分の子を買いかぶることが多いが、いざ盗人を捕まえてみたら我が子だったということがある。犯人が我が子だとわかったときに、警察に出頭させることも胸が痛むし、黙って見過ごすわけにもいかないし、どうすべきか悩む親心をあらわしている。
【英語訳】
・the doting parent’s purse is plundered
・the thief caught turns out to be one’s own son
【スポンサーリンク】
「盗人を捕らえて見れば我が子なり」の使い方
健太くん。私のクッキー知らないかしら?あとでみんなで食べようと思って机の上に出しておいたの。
ふぇっ。ひらないなあ。ほくじゃにゃいよ。
健太くん。口の中にたくさんのクッキーが入っているようだけど・・・。盗人を捕らえて見れば我が子なりってこういう事を言うのね。
ほめんにゃさい。(ごめんなさい)
「盗人を捕らえて見れば我が子なり」の例文
- 盗人を捕らえて見れば我が子なりというように、犯人は自分の息子だったので、親心として悩んだ末に、息子をかばって警察に嘘をついてしまった。
- 盗人を捕らえて見れば我が子なりというように、犯人は一番身近にいた秘書だったので、人間不信になりそうだった。
- 盗人を捕らえて見れば我が子なりというように、僕の靴をいつも盗んでいたのは、僕の犬だったので唖然とした。
- 盗人を捕らえて見れば我が子なりというように、犯人は全幅の信頼を置いていた友人だったので、驚いた。