「濡れ手で粟」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
濡れ手で粟
【読み方】
ぬれてであわ
【意味】
何の苦労もしないで、もうけること。
これは、時には思わぬ幸運が舞い込むこともあるって教えてくれてるんやで。
【語源由来】
粟というのは米ににた穀物。濡れた手で粟をつかむと、手に沢山くっついてくることから。
【類義語】
・濡れ手で粟の掴み取り
・濡れ手で粟のぶったくり
・一攫千金
・一攫万金
・漁夫の利
【対義語】
・骨折り捐の草臥れ儲け
・籠で水を汲む
【英語訳】
・Make a lot of money with little effort.
・Make a lot of money without much effort.
・Make easy money.
・Money coining.
・To make one’s fortune at one stroke.
「濡れ手で粟」の解説
「濡れ手で粟」っていうことわざはね、本当に濡れた手で粟(これは米に似た穀物のことだよ)をつかむことから言われるようになったんだよ。
粟は乾燥した穀物だけど、濡れた手でこれをつかむと、水分でくっつきやすくなるから、手にたくさん粟がくっついてくるんだ。これは、あまり努力せずにたくさんの利益を得ることを表しているんだよ。
だから、「濡れ手で粟」っていうことわざは、そのような濡れた手で粟をたくさんつかむ様子を見て、「あまり努力せずに大きな利益を得る」や「労せずして得る」という意味を表すようになったんだよ。それが「濡れ手で粟」っていうことわざの語源で、その意味なんだね。
「濡れ手で粟」の使い方
「濡れ手で粟」の例文
- 私と彼女は濡れ手で粟の大金を手にして、ホクホク顔でその場を後にした。
- 兄が、「新しい財布を買ったから、前使ってたこの財布はあげるよ。」と、なにもしてあげてないのに、欲しがっていたブランド物の財布をくれた。濡れ手で粟で大喜びした。
- 今日の競馬は大金をかけるよ。昨夜はすごく縁起の良い夢を見たし、今回は濡れ手で粟で上手くいけるような気がするから、大穴狙いで行こうと思うんだ。
- ユーロ/スイスフランが大暴落してマーケットが大荒れになった時、多くの投資家が大損害を被った。そんな中、一部の抜け目ない投資家は濡れ手で粟の利益を手に入れた。
- 母が親戚の家にいくというのでついていったら、お小遣いをもらった。濡れ手で粟だ。
- この豪邸は、50年前、濡れ手で粟の金儲けをして大金を手に入れた祖父が贅の限りを尽くして建てたものだ。
【注意!】間違った例文
❌「あの手この手で売り上げアップを狙っているが、濡れ手で泡のように上手くいかない。」
水に濡れた手で粟をつかめば、粟がたくさん手に付いてくる。そこからこの表現が生まれたんだよ。