【ことわざ】
溺れる者は藁をも掴む
【読み方】
おばれるものはわらをもつかむ
【意味】
非常に困難な状況に追い込まれた人は、普段なんの役にも立たないと見放されているものにでも、頼ろうとするものだ。
【語源・由来】
明治時代に英語のことわざが訳されて伝わった。
「わらしべ長者」などおとぎ話にもあるように、1本の藁は取るに足らないもののたとえとして、日本でも外国でも同じようにイメージしやすいもの。
【類義語】
・転ぶ者は藁掴む
・苦しいときの神頼み
・今際の念仏誰でも唱える
【対義語】
・のどもと過ぎれば熱さを忘れる
【英語訳】
・A drowning man will clutch at a straw.
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「溺れる者は藁をも掴む」の使い方
健太くんたら何言ってるの?わたし野球なんてやったこと無いのよ。
今となりの学校の子たちと戦ってるんだけど、ぼくらのチームの子が足を挫いてしまったんだ。
とりあえず来て守ってくれさえすればいいから、お願いだよ。
とりあえず来て守ってくれさえすればいいから、お願いだよ。
溺れる者は藁をも掴むってことね。不安だけど・・・頑張ってみるわ。
「溺れる者は藁をも掴む」の例文
- 溺れる者は藁をも掴むということだろう。
あんなに嫌っていた父親に頼みに来るなんて、彼も余程困っているんだ。 - こんなに待っても働き手がこないんだ。溺れる者は藁をも掴むで、仕方ないから、彼をもう1度雇うことにしよう。
- 私もジョギングになんて全く興味がなかったんだが、健康診断の結果があまりにも悪かったから、溺れる者は藁をも掴む想いで始めてみたんだよ。
まとめ
もともとは文語的な言い方で「溺るる者は藁をも掴む」でしたが、
前半は口語的表現の「溺れる」にかわり、後半部分は古い表現そのままに「藁をも」です。そのままの方がかえって意味がつよめられて感じが出ているので、変わらずに使われているのかもしれません。
ちょっとぼくと一緒に来て野球の試合に出てよ。