【ことわざ】
親に似ぬ子は鬼子
【読み方】
おやににぬこはおにご
【意味】
子供は親に似ているので、親に似ない子供はいないということ。
「鬼子」とは親に似ていない子のほかに、鬼のように荒々しい子、歯が生えて生まれてきた子という意味があります。
【語源・由来】
語源・由来はありません。狂言の二千石(じせんせき)に同じ台詞(せりふ)があります。
【類義語】
-
【対義語】
親に似ぬ子はなし(おやににぬこはなし)
【英語訳】
That which comes of a hen will scrape. (雌鶏から生まれたものは土を掘る=親に似ぬ子は鬼子)
「親に似ぬ子は鬼子」の使い方

参観日で健太君のお父さん来てたね。

来なくてもいいのにね。

そんなことないわよ。でも、お父さんみてると、親に似ぬ子は鬼子ね、健太君。

鬼ごっこ?
「親に似ぬ子は鬼子」の例文
- 親に似ぬ子は鬼子とはよくいったものだ、うりふたつだな。
- いい表現ではないかもしれませんが、親に似ぬ子は鬼子、一見して息子さんとわかりましたよ。
- 系列会社とはいいながら、親に似ぬ子は鬼子と言われるほど違いがあります。
- 親に似ぬ子は鬼子ですから、おとなしくしていなさい。
まとめ
鬼とは英語でdemon=悪魔、ogre=人食い鬼、gnome=地の神というふうに訳されています。日本では恐ろしい形をして人にたたりをする怪物、伝説の山男、地上の悪神などという意味があります。世界中に鬼がいるようですが、日本では仏教の影響で地獄の赤鬼と青鬼が代表的なイメージです。いずれにしても、ひと昔は子供のころにわがままをいったり、悪いことをすると先生から「鬼がくるよ」とはいわれて、おとなしくなった子供がいましたが、現在ではどうでしょう。リアルなデジタル映像やモンスター退治のゲームの発達などでちょっとやそっとの鬼ではおびえる子供はいないのではないでしょうか。逆にモンスターなんとかにびくびくしている先生がいますね。時代は変化しています。