「鬼に金棒」の意味(語源由来・類義語・対義語)
【ことわざ】
鬼に金棒
【読み方】
おににかなぼう
【意味】
ただえさえ強い人が、何かを得たり、良い条件が加わったりして、さらに強さを増すこと。
すでに強いものがさらにパワーアップしたら、その力は想像を絶するってことを教えてくれてる言葉やで。
【語源由来】
素手でもとても強い鬼に、武器となる金棒を持たせたらより一層強くなることから。
【類義語】
・弁慶に薙刀
・鬼に金梃
・鬼に金もたす
・鬼に鉄杖
・駆け馬に鞭
・獅子に鰭
・虎に翼
・走り馬にも鞭
・弁慶に薙刀
・竜に翼を得たる如し
【対義語】
・餓鬼に苧殻
「鬼に金棒」の解説
「鬼に金棒」っていうことわざはね、もともとは強い鬼がさらに強力な武器、金棒を手に入れて、ものすごく強くなるっていう話から来てるんだよ。
この「鬼」っていうのは、みんながよく知っているように、角や牙が生えていて、手に金棒を持った怖い怪物のことだよ。「金棒」っていうのは、「かなぼう」と読むんだ。この金棒は、他にも「かなさいぼう」や「かなてこ」なんて名前でも呼ばれていて、鬼がお話の中でよく使ってる武器だよ。この鬼が金棒を持つと、もう誰にも負けないくらい強くなるんだ。
だから、「鬼に金棒」っていうことわざは、もともと強い人やものがさらに強くなる、あるいは、もともと優れている人やものがさらに良くなる状況を表すんだよ。だから、何かをするときに、すでに優れている人やものがさらに良くなるような追加の力を得た時に使う言葉だよ。
「鬼に金棒」の使い方
「鬼に金棒」の例文
- 健太くんは、もともと運動が得意だったけど、新しいスニーカーをもらってさらに速く走れるようになった。鬼に金棒だね。
- ともこちゃんは、もともと勉強ができる子だったが、新しい勉強法を覚えてからさらに成績が上がった。「鬼に金棒」という感じだね。
- 社運を賭けたプロジェクトに精鋭メンバーが集められた。英語が得意な篠原さんも加わってくれたら鬼に金棒なのにとみんなが思っている。
- 兄はボクシングの天才と言われている。その上、来週から有名なコーチがくるというのだから、もう鬼に金棒だ。
- 海外チームに所属していた経験のある彼がチームの監督になってくれたら、県内トップの僕らのチームは鬼に金棒だ。
- チャートを見ながらの短期売買を得意とする投資スタイルの僕にとって、このインジケーターの存在はまさに鬼に金棒でさらに勝率が高まった。
- 前の学校でトップのマラソンランナーだった転校生が仲間に加わり、鬼に金棒となったこのチームなら、今年の駅伝大会は優勝を狙える。
- ドイツ語を選択した学生に、フランス語も勉強すれば鬼に金棒で、将来あらゆるビジネスシーンで役に立つと説明した。
- 彼はもともと優秀な営業マンだったが、さらに最新の営業戦術を身につけたことで成績が飛躍的に向上した。まさに、鬼に金棒だ。
- あの企業はもともと優れた技術力を持っていたが、新たに特許を取得し、競合他社に対して圧倒的な優位を築いた。まさに「鬼に金棒」と言えるだろう。
「鬼に金棒」の文学作品などの用例
人間が出来ておって物が出来る。当たりまえながら、それで一人前なのだ。なんにも出来なくても、人間さえ出来ておれば、立派なものだ。いわんや人間が出来ておって物が出来るとしたら鬼に金棒だ。すなわち一人前の人間である。(北大路魯山人の世界の「料理王逝く」ということからより)
「鬼に金棒」を英語で言うと?
「鬼に金棒」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
The more Moors, the better victory.
- 直訳:もっとムーア人がいれば、もっと勝利を納められる。
- 意味:強いものがいれば、勝利しやすい。
adding wings to a tiger
- 直訳:トラに羽を足す
- 意味:強いものがさらに強さを加えること。
つまり、すでに強大な力を持っている者が、さらに強い武器を得た場合の無敵さを表現しているんだ。