【ことわざ】
同じ穴の狢
【読み方】
おなじあなのむじな
【意味】
一見すると関係ないように見えても、同類や仲間であるという意味です。
一般的に、悪事を働く同類や仲間という意味で使われます。
【語源・由来】
狢(むじな)は、主にアナグマの事で、タヌキやハクビシンを指す事もあります。
アナグマの掘った巣穴に、人間を化かすと信じられていたタヌキも一緒に生活する習性があります。
昔の人は、狢とタヌキが同じ穴にいて、人間を騙そうと何か悪い事を企んでいるのではと考えた事が由来となります。
狢(ムジナ)は、主にアナグマとされますが、アナグマの掘った巣穴を共同で利用する動物はタヌキの他にも、キツネやアライグマがいるとされます。
アナグマとは、日本の本州・四国・九州の里山に生息するタヌキに似た動物です。
アナグマとは、日本の本州・四国・九州の里山に生息するタヌキに似た動物です。
【類義語】
・同じ穴の貉(むじな)
・同じ穴の狐
・同じ穴の狸
・一つ穴の狢
【英語訳】
・Birds of a feather.
・Birds of a feather flock together.
・We are two of a kind.
・A raccoon dog of the same hole.
・It is a bad family.
・It is the same kind.
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「同じ穴の狢」の使い方

僕のクラスに、仲良し2人組がいるんだけどね。A君はいつも誰かの悪口を言ってるんだけど、B君はいつも黙ってるんだよね。

悪口を言わないなんて良い事じゃない。

それがさ、この前、A君と2人っきりの時にB君も色んな人の悪口を言ってる場面を見ちゃったんだよ。

あらら、同じ穴の狢だったってことね。
「同じ穴の狢」の例文
- 偉そうな事を言っているけど、彼も金儲けが目当ての同じ穴の狢じゃないか。
- 失恋した私を慰めてくれて嬉しかったから付き合い始めたのに、その彼も二股をかけていた。その男も結局同じ穴の狢だった。
- 今まで彼らは無関係だと思って推理していたが、3人が3人とも同じ穴の狢だとしたら話は変わってくる。
<間違った例文>
×私もそれと同じ万年筆を持っているんですよ。何だか同じ穴の狢みたいですね。
似ている者同士でも、この場合は使い方を間違っています。
悪事を働く人間など、悪いイメージで使われる事が多いですよ。