【ことわざ】
青菜に塩
【読み方】
あおなにしお
【意味】
元気だった人が、元気がなくなって、しゅんとなってしまうこと。
【由来】
生き生きしていた青菜に塩をふりかけると、野菜の水分が外に出てしおれてしまうことから生まれた言葉。(「青菜に塩」のより詳しい語源由来はこちら)
「青菜に塩」のことわざは、もともと不調な人には用いません。元気だった青菜が塩で水分を吸収されてしおれてしまうように、元気だった人がショックを受けて元気じゃなくなってしまう場合に用います。
【類義】
・蛞蝓に塩
・蛭に塩
・青菜に湯をつけたよう
・菜の花に塩をかけたよう
・青菜を湯につけたよう
【英語】
feeling sad or downhearted; down in the dumps
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「青菜に塩」の使い方
やったー!初めてテストで満点とれた!!
ちょっと健太くん!!それ私の答案用紙よ!健太くんはこっち!
トホホ。結局僕は0点か。せっかく嬉しかったのに。
やれやれ、さっきまであんなに嬉しそうだったのに青菜に塩ね。次はもっと頑張りなさい!
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「青菜に塩」の例文
- せっかくホームランを打ったのに、窓ガラスが割れてしまって青菜に塩だ。
- あれだけ楽しみにしていたケーキが売り切れていて青菜に塩だ。
- いばっていたガキ大将は、お母さんにしかられると、青菜に塩で、泣きべそをかいた。
- 毎日受験勉強を頑張ったのに、試験に落ちてしまって今の僕は青菜に塩だ。
- さっきまで楽しそうだったのに、先生に怒られてからは青菜に塩だ。
- 息子はレゴのおもちゃを組み立てたのに、落としてしまって青菜に塩のありさまだ。
【注意!】間違った例文
❌「癌になってからの母親は、体力もなくなって青菜に塩のようだ。」
不調なのが身体的なことだけの場合に使うのは誤り。
「青菜に塩」の文学作品などの使用例
嬢様も<略>断然と、世間がうるそうございますから当分お尋ねはお断り申します、そのうちお互いに身が定まりましたら改めて御交際を願いましょうと。荒尾先生、青菜に塩ですごすごと帰ったが、俺もその後ろ姿を見送った時は可哀相になったよ(内田魯庵/社会百面相/1902年に出版された小説集。)