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【折角】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

折角

「折角」の意味(語源由来・出典)

意味【ことわざ】
折角

【読み方】
せっかく

【意味】
高慢の鼻をへし折ること。意味のないことをわざわざすること。

ことわざ博士
「折角」という言葉には二つの意味があるんだよ。

一つは、自分を大きく見せようとする高慢な態度を取る人のプライドをくじくことを表しているんだ。もう一つの意味は、本当は必要もないのにわざわざ行う、意味のない行動を指すんだね。

助手ねこ
ふむふむ、そういうことかい。つまり、自分を偉いと思ってる人の傲慢な態度を変えさせることや、または無意味なことをわざわざすることを言うんやな。

えらいと思ってる人をへし折るのも、意味のないことをするのも、ちょっと考えもんやね。

【語源・由来】
中国、漢の朱雲が易学者として権勢のあった五鹿充宗ごろくじゅうそうと易を論じて勝ち、その時の人が朱雲が五鹿の角を折るとしゃれて言った「漢書」朱雲伝の故事から。後漢の郭太かくたいが外出中に雨にあい、頭巾のかどが折れてしまったが、郭泰を慕う人達がみなわざわざ頭巾のかどを折ってそのまねをしたという「後漢書」の故事から。

【出典】
漢書かんじょ」「後漢書ごかんじょ

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「折角」の解説

カンタン!解説
解説

「折角」という言葉は、元々は中国の古い故事に由来する言葉で、二つの異なる意味を持っているんだ。

  1. 高慢な人の威勢をくじくこと:これは、「漢書」にある朱雲と五鹿充宗(ごろくじゅうそう)の話から来ているんだ。朱雲が易学者であり権力者であった五鹿充宗と易を論じて勝ち、その時の人々がこれを「五鹿の角を折る」と表現したんだよ。つまり、自信過剰なり傲慢な人を謙虚にさせることを意味しているんだね。
  2. 無意味に真似すること:これは「後漢書」にある郭太(かくたい)の話から来ているんだ。郭太が外出中に雨にあって頭巾の角が折れてしまったが、彼を慕う人々がわざわざ自分の頭巾の角を折って真似をしたという話から来ているんだ。つまり、無意味な真似をすること、または流行りや人気に乗って真似をすることを表しているんだよ。

この二つの意味は、どちらも人間の行動や心理を表す言葉として使われているんだね。

「折角」の使い方

健太
あの高慢ちきを折角してやりたい。
ともこ
ぼきっとね。
健太
高慢すぎてピノキオより鼻が高くなっているよ。
ともこ
あそこまで高くなっていると簡単に折角できそう。
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「折角」の例文

例文
  1. 台風が来るのに落ち葉拾いをしても折角だろう。明日の朝にはまた落ち葉だらけになっている。
  2. ご祝儀のお札はピン札じゃないとだめなんて、私からすれば折角だと思う。
  3. 時代が変わるにつれ、折角と感じることはたくさん出てくる。
  4. 折角が残業を増やしている。意味の無いことをやめれば定時に帰宅できるだろう。
  5. 折角のように無意味なことをわざわざするには、当初は何らかの意味があったのだろう。




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