「千羊の皮は一狐の腋に如かず」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
千羊の皮は一狐の腋に如かず
【読み方】
せんようのかわはいっこのえきにしかず
【意味】
凡人が何人集まっても、一人のすぐれた人物には及ばないことのたとえ。
たとえば、サッカーチームに普通の選手がたくさんいても、一人のスター選手がいるチームには勝てない、みたいな感じかな。だから、人数よりも個々の能力が大事ってことを教えてくれる言葉やで。
【出典】
「史記」
【語源・由来】
千匹の羊からとった千枚の毛皮も、一匹の狐のわきの下の白い毛側には及ばない意から。
「千羊の皮は一狐の腋に如かず」の解説
「千羊の皮は一狐の腋に如かず」ということわざは、多数の凡庸な人々が集まっても、一人の優れた人物には及ばないという意味を持っているんだよ。この表現は、「史記―趙世家」に登場する逸話に基づいており、晋の貴族である趙簡子が、自分に率直な意見を言ってくれた家臣の周舎を称賛したエピソードから来ているんだね。
このことわざでは、「千羊の皮」という表現が、多くの普通の人々や凡庸な物を意味し、「一狐の腋」という表現が、非常に価値が高く貴重なもの、または優れた一人の人物を指しているんだ。つまり、羊の皮がいくら多くても、貴重で高品質な狐の毛皮には及ばないということなんだ。
この言葉は、優れた人物の価値と、その人物が持つ影響力や重要性を強調しているよ。多くの平凡な人々よりも、一人の才能ある人物がもたらす影響がはるかに大きいという考えを示しているんだね。このことわざは、特にリーダーシップや才能、個性を持つ人物の重要性を教えてくれる言葉なんだ。
「千羊の皮は一狐の腋に如かず」の使い方
「千羊の皮は一狐の腋に如かず」の例文
- 彼の能力は、千羊の皮は一狐の腋に如かずで、千人雇うよりも彼一人に千人分の給料を払った方がいい。
- 取るに足りない人が大勢集まっても、千羊の皮は一狐の腋に如かず彼にはかなわない。
- スター選手が一人でもいると違う。千羊の皮は一狐の腋に如かずで集客力に大きな差がある。
- 彼のアイディアは千人のアイディアに勝り、千羊の皮は一狐の腋に如かずだ。
- ともこちゃんは千人力で、千羊の皮は一狐の腋に如かずというようなずばぬけた才能の持ち主だ。
つまり、質は量に勝るという考え方を示しているのさ。