「一日作さざれば百日食らわず」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
一日作さざれば百日食らわず
【読み方】
いちじつなさざればひゃくにちくらわず
【意味】
農民が一日耕作を休めば百日分の食料を失うことになるということ。
一日休んだだけでそんなに大事なものが失われるんやな。これは、一日一日の小さい努力がどれだけ大事か、そしてその積み重ねがどれだけ重要かを教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
中国戦国時代、趙の粛侯が国内巡遊に出かけようとしたとき、宰相の大戊午が、今は農繁期だから耕作の邪魔になると侯の馬をとどめて諫めた時の言葉から。
【出典】
「史記」
「一日作さざれば百日食らわず」の解説
「一日作さざれば百日食らわず」という言葉は、中国の歴史書「史記」に出てくる故事から来ている言葉だよ。具体的には、趙の粛侯が国内巡遊に出ようとした時、宰相の大戊午が今は農作業の繁忙期であり、侯の巡遊が農作業を邪魔することを懸念し、侯を諫めたというエピソードから生まれたんだ。
大戊午は、「一日作さざれば百日食らわず」と語り、農作業が一日でも滞るとそれが国民の生計、すなわち食料に大きな影響を及ぼすことを粛侯に理解させたんだ。この言葉は農作業の重要性と、農作業が滞ることによる大きな影響を示しているんだ。
「一日作さざれば百日食らわず」の使い方
「一日作さざれば百日食らわず」の例文
- 一日作さざれば百日食らわずというが、一日練習をサボったら勘を取り戻すのに一週間かかる。
- たかが一日と思うかもしれないが、一日作さざれば百日食らわずだ。
- 今日勉強をサボったら、一日作さざれば百日食らわずのように一日どころか三日分くらい遅れることになる。
- 毎日コツコツ続けることが大事なんだ。一日作さざれば百日食らわずだ。
- 一日作さざれば百日食らわずだから、練習の邪魔になるようなことはしないで温かく見守る。