「千里の道も一歩から」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
千里の道も一歩から
【読み方】
せんりのみちもいっぽから
【意味】
どんなに大きな事業でも、まずは手近なことの実行から始まるということ。何事も一歩一歩着実に進めることが大切だということ。
どんなに遠くても、一歩ずつ進んでいけば、いつかはゴールに着く。これは、「小さな努力の積み重ねが大事」ってことを教えてくれる言葉やで。
【語源・由来】
「合抱の木も、毫松より生じ、九層の台も累土より起こり、千里の行も足下より始まる」一抱えもある大木も、毛先ほどの小さな芽から成長し、九層もの高台ももっこ一杯の土を積み重ねることから着手し、千里の道のりも足もとの一歩から始まる。と、あることに基づく。
【出典】
「老子六四章」
【類義語】
・千里の行も一歩より始まる
「千里の道も一歩から」の解説
「千里の道も一歩から」ということわざは、どんなに長い旅路や大きな目標でも、最初の一歩から始める必要があるという意味を持っているんだよ。この表現は、大きな成果や遠大な計画を達成するためには、小さな始まりや最初の行動が重要であるという教訓を含んでいるんだね。
「千里」という言葉は非常に長い距離を表していて、「道も一歩から」という部分は、どんなに遠い目的地や大きな目標に向かう旅も、最初の小さな一歩から始まるということを強調しているよ。つまり、最初の一歩を踏み出すことが、最終的な目標達成に向けた旅の始まりであるということなんだ。
このことわざは、大きなプロジェクトや長期にわたる計画に取り組む際に、最初の一歩を軽視せず、小さなスタートから始めることの重要性を教えてくれるんだよ。また、遠大な目標に到達するためには、具体的で実現可能な小さなステップを踏むことが不可欠であるというメッセージを含んでいるんだね。このことわざは、どんなに難しくても、一歩一歩着実に進むことの価値を示しているよ。
「千里の道も一歩から」の使い方
「千里の道も一歩から」の例文
- 君は大きな仕事をしたいとばかり言っているけれど、まずはできることから始めなさい。千里の道も一歩からだ。
- 千里の道も一歩からというように、どんな大きな仕事でも、小さなことの積み重ねによって成し遂げられるものだ。
- すぐに結果を残したいなんて思っていないで、千里の道も一歩からというように、ひとつひとつの作業を確実に進めてみなさい。
- 将来、メジャーリーガーになるのがぼくの夢だ。千里の道も一歩からと、まず毎日素振りをはじめた。
- 千里の道も一歩からというように、どんなに遠い道のりでも、まずは最初にふみ出した一歩から始まる。
「千里の道も一歩から」を英語で言うと?
「千里の道も一歩から」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
You have to learn to walk before you run.
- 意味:走る前に歩くことを学ぶべきである。
Even the longest journey begins with a single step.
- 意味:長い旅も一歩から始まる。
He who would climb the ladder must begin at the bottom.
- 意味:梯子登りは最下段から始まる。
Little by little one goes far.
- 意味:少しずつ歩いて、人は遠くまで行く。
Rome wasn’t built in a day.
- 直訳:ローマは一日にしてならず。
- 意味:大事業は、長年の努力なしに成し遂げることはできない。
A journey of a thousand miles begins with a single step.
- 直訳:千マイルの旅もたった一歩から始まる。
- 意味:どんな大偉業も手近なところから始まる。
- 用語:journey:旅