【ことわざ】
清濁併せ呑む
【読み方】
せいだくあわせのむ
【意味】
度量が大きいことをいう。
善も悪も併せ持つ人物という意味で使うのは誤り。
【語源・由来】
「清濁」とは、善と悪・善人と悪人・賢者と愚者などのたとえとしていう。大海が清流も濁流も隔てなく受け入れることから、心の広い人のことをいう。
【類義語】
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【対義語】
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【英語訳】
to tolerate the good and evil elements
entertain all men in one’s heart
Take the rough with the smooth.
You must take the fat with the lean.
「清濁併せ呑む」の使い方

僕の担任の先生は清濁併せ呑む人ですごい大人だと思うんだ。

へえ。どんなところでそう思ったの?

僕がテストで30点とるような成績の悪い不出来な生徒も、100点をとるような優秀な生徒と分け隔てなく真剣に向き合ってくれるんだ。

良い先生と出会えてよかったわね。でもそこで甘んじないで、がんばって勉強したほうが健太くんのためになるわ。
「清濁併せ呑む」の例文
- 清濁併せ呑むくらいでなくては政治家になれない。
- 彼の清濁併せ呑む度量が、部下たちから慕われている理由だ。
- 彼はおおらかで陽性であり、いい加減というわけではないが、清濁併せ呑む大きさがある。
- 清濁併せ呑み、他人の意見を受け入れ、独りよがりをやめることで大きく成長することができる。
- 清濁併せ呑む大海のように、彼の心は広く、どんな意見も真摯に受けとめる。
まとめ
清濁併せ呑む人は、自分の主張を振りかざし、自分は正義だと叫んでいる人よりよっぽど、正義の人だと思う。いろんな家庭があり、いろんな育ち方をした人が集まると、派閥が生まれがちだが、清濁併せ呑む人がたくさん存在すれば、派閥なんて生まれない、いじめもなくなる平和な世の中になるんじゃないかと思ったりする。