「手足処を異にす」の意味(出典・故事・類義語)
【ことわざ】
手足処を異にす
【読み方】
しゅそくところをことにす
【意味】
手足をバラバラに切られること。腰斬の刑に処されること。
そんな重い罰を受けるってことは、大きな過ちを犯したりした場合に使われる言葉やな。刑罰の重さを示す表現やね。こんな言葉があるってことは、昔の刑罰がどれだけ厳しかったかを物語ってるんやね。
【出典】
「史記」
【故事】
中国春秋時代、魯の定公と斉の景公が会見した時、斉の役人の指示で道化師などがおどけた身振りをして出てきた。それを見た孔子が諸侯を惑わすものだとして彼らを処刑するよう役人に言ったので、法に従い彼らは手と足をバラバラに切り離されてしまったという。
【類義語】
・頭足処を異にす
・将を射んとせば先ず馬を射よ
「手足処を異にす」の解説
「手足処を異にす」という表現は、手足がばらばらに切り離されることを意味し、古代の刑罰である腰斬(罪人の腹部を切断する刑)を指しているんだよ。この言葉は、非常に厳しい刑罰を受けることを象徴しているんだね。
腰斬は、罪人の腹部を切断して処罰する、非常に残酷な刑罰だったんだ。この表現は、そのような厳しい処罰を受けることを指していて、非常に深刻な罪や過ちを犯したときに使われる言葉なんだよ。
この言葉は、過去の歴史や文化における刑罰の厳しさを思い出させ、また、重大な罪に対してどれだけ厳しい対応がされていたかを示しているんだね。現代の文脈では、非常に重大な罪や過ちを犯したことの比喩として使われることがあるよ。
「手足処を異にす」の使い方
「手足処を異にす」の例文
- 魔女の疑いをかけられた彼女は、魔女狩りの手によって手足処を異にす。
- 江戸城で抜刀したものは手足処を異にす。
- 謀反を企てたとして手足処を異にされたが、彼はそんなことはしないと思う。
- 裏切者には厳罰をというので、手足処を異にす。
- 犯罪者にも生きる権利があると考える人たちは、手足処を異にするのに反対だ。
特に、古代の刑罰の一つである腰斬(罪人の腹部を切断する刑)を指す言葉として使われることがあるんだね。