「反りが合わない」の意味
【慣用句】
反りが合わない
【読み方】
そりがあわない
【意味】
気心が合わず、しっくりこないようす。
なるほどなぁ。つまり、人と人との間には、なんかピンとこないことがあるってことやな。友達とかとも、趣味が全然違って、何を話していいかわからんって時があるやん?
それと一緒で、考え方が合わないと、なかなかうまくいかへんってことやな。
【語源・由来】
「反り」とは刀身の曲がり具合。これが鞘と合わないと刀身が中に収まらない意から転じて。
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「反りが合わない」の解説
カンタン!解説
「反りが合わない」ということわざは、刀の身とその鞘との関係に例えて、人の性格や考え方、または世の中の流れなどとの相性が合わないことを表しているんだよ。
たとえば、クラスに新しい生徒が転校してきたけれど、何となく考え方が合わなくて、うまく友達になれないような状況がこれに当たるんだ。互いに悪い人ではないけれど、性格や興味の違いから仲良くなりにくい、という感じなんだね。
このことわざで、「反り」というのは、刀の曲がり具合を指していて、「合わない」とは、その曲がりが鞘にぴったりと合わないことから来ているんだ。つまり、このことわざは、人と人との間や、個人と社会の流れなどの間にある、微妙な相性の問題を指しているんだよ。性格や価値観の違いが原因で、うまく調和しない状態を表現しているんだね。
「反りが合わない」の使い方
ああ。まただわ。
どうしたの?ともこちゃん。
社会の先生とは反りが合わなくて、なんでだかわからないけれども、やる気が出ないの。それでいつも、社会の成績が最悪な結果になるんだけど、今回もそうだったの。
へえ。優秀なともこちゃんでも、そういう事があるんだね。
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「反りが合わない」の例文
- 今度就任した、新しい上司とはどうも反りが合わない。
- 私の息子は、隣の席の子と反りが合わなくて、けんかばかりしているらしい。
- 犬神が猿田に突っかかっているが、犬と猿というだけあって、このふたりはあまり反りが合わないところがあるのかもしれない。
- 私の仕事のパートナーはとても有能だが、人間的には、まるで反りが合わないので大変だ。
- 私は彼を嫌いなわけじゃないんだ、ただ単に反りが合わないだけなんだよ。
- 両親は僕に信仰を強いることはなかったし、僕はキリスト教を信仰しようとしたが、教会とは反りが合わなかったんだ。
「反りが合わない」の文学作品などの用例
女房運が悪くって、最初のには逃げられるし、二度目はそりが合わなくて別れるし、三度目のにはつい先達て死なれてしまったと、眼をうるませ、おろおろ話した。(矢田津世子の鴻ノ巣女房より)
まるで、曲がった木の反りが合わないように、相性が合わずにうまくいかない状況を表す言葉なんだよ。